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カテゴリ:つなぎ写真
旭山動物園には 『行動展示』 という飼育理念があるそうです。
それは野生のままに動物達を飼育するというものです。 そのためここでは、アザラシやペンギンがショーをするということはありません。 ---------- ペンギンは途方もない距離を、陸上において移動することがあります。 その行動を模した 『散歩』 を旭山動物園では冬の間行っています。 散歩の時間になるとゲートが開けられます。 しかしあくまでも行動展示なので、散歩を強制することは飼育員はしません。 散歩をしたい個体だけが、ゲートから勝手に出てくるのを待ちます。 図1 ぺたぺた ゲートから出てきたはいいものの・・・ 図2 立ち往生 あっちを向いたり、こっちを向いたり 図3 全然動かないので、飼育員が背後からプレッシャーをかけます。 図4 「後ろから押しても無駄だよ」 「俺たちゃ野性児だ! いつも都合よく歩くとは思うなよ!」 ペンギンは、敷地にひかれたライン内を歩きます。 そのライン上に人が並ぶので、 図5 人は石垣 自然とコースが出来上がります。 ---------- フリッパーを揺らしながら歩くペンギンの姿は、見たことがあると思います。 ペンギンは足首まで身体に埋まっているため、足が短く見えます。 しかし骨格を見ると、ペンギンはしゃがんでいるのです。 それはもちろん、表面積を小さくするためです。 ペンギンの感覚を知りたければ、しゃがみこんだ後、 上着をひっぱって膝から足首までかけてみるとよいと思います。 その状態で歩けば、自然とペンギンスタイルで歩行せざるを得なくなるはずです。 図6 : ゴロ寝ペンギン ペンギンにももれなく、尻尾の付け根に尾脂腺(びしせん)があります。 水中に潜る鳥は、くちばしでここから脂を取って、全身に塗りたくります。 ---------- 旭山動物園にいる一番大きなペンギンはキングペンギンです。 キングという名称は『一番大きい』という意味でつけられましたが、 19世紀にキングペンギンより大きなペンギンが発見されました。 キングより大きいので、仕方なく皇帝の名がつけられたのが エンペラーペンギン(皇帝ペンギン)です。 ペンギンといえば南極のイメージがありますが、南極大陸のみで生活しているペンギンは、 約17種類のうち、エンペラーペンギンと、アデリーペンギンの2種のみです。 ちなみに赤道直下のガラパゴス諸島には、ケープペンギンが暮らしています。 飼育数が世界一である日本においては、身近にペンギンを見ることができますが、 野生の個体数は大きく減少しており、絶滅が危惧されている種類もあります。 この可愛らしい動物がいなくならない事を願うばかりです。 (ペンギン おしまい) ---------- 旭山動物園には、ペンギンのほかにアザラシやホッキョクグマ、ホッキョクギツネほか 多数の動物がいます。 是非、冬に訪れてみる事をお勧めいたします。 ・・・旭山動物園を出た自分は、特急に乗って再び移動をしました。 (続く) ---------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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