至高の思考
「それは、薙刀(なぎなた)ですか?」駅のホームで考え事をしていたら、かなり高齢の婆ちゃんに尋ねられました。布を巻いた弓を、薙刀と勘違いしたようです。 「これは薙刀ではなく、弓です」 「そうですか・・・」 婆ちゃんは弓を上から下まで眺めながら言いました。 「私は薙刀が得意でね・・・」この婆ちゃん、人の話を聞いていません。何だか面倒なものに絡まれたかも。そんな思いが脳裏にもくもくと沸いてきました。 「そうなんですか。 しかしこれは薙刀ではなくて弓なんですよ」 「隣の女学校(じょがっこう)が強くてね・・・」婆ちゃんの発言に答えるものの、こちらの発言はことごとく無視されます。聞いていないのか、聞こえないのか、それとも無視しているのか。なんだがラジヲと会話しているようでした。しばらく話を聞いていましたが、 「そういえば、常温核融合の公開実験に成功したようですね」婆ちゃんの話のタイミングを見計らって、そう言いました。 「ええ? なんですか?」内容とは関係がない話を自分が急にしたので、驚いたようです。しかし、これでこちらの話は聞こえていたことが判明しました。----------TH先生 「思考回路を探る遊びを、お年寄りでしたら駄目ですよ」先日、ダイエットをすると高らかに宣言したTH先生がカップアイスを食べながら言いました。ううん。 一体どういうつもりでアイスを食べているのやら。TH先生の思考回路が気になります。