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映画・演劇日誌

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2005.11.03
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「般若心経」(ワイド版岩波新書)を読む。

非常に新鮮でした。思想書、哲学の書でありました。
全く今に通用するコトバで、これが普遍というのだろう。
今、自分自身が興味を持って考えていることが重なり、思考を促してくれました。たまたま読んだのだけれども、こういうことはよくある。

「色即是空 空即是色」のあれである。

「この世においては、物質的現象には実体がないのであり、実体がないからこそ、物質現象であり得るのである」
「実体がないといっても、それは物質現象を離れてはいない。また、物質現象は、実体を離れて物質現象であるのではない」
「およそ物質現象というものは、すべて、実体はないことである。およそ実体がないということは、物質現象なのである」

ここにも「Aである。そしてAではない」という思考運動があるのだなあ。

解説にはこうある。

「物質的存在をわれわれは現象として捉えるが、現象というものは無数の原因と条件によって刻々変化するものであって、変化しない実体というようなものは全然ない。また刻々変化しているからこそ現象としてあらわれ、それをわれわれが存在として捉えることもできるのである」

実体がないという主客未分のセカイを実感として捕まえるためには・・・
「現象に眼を向け、仮に、これを頼りとし、手掛かりとしていかなければならない。現象は、実体がないことにおいて、言い換えると、あらゆるものと関係し合うことによって初めて現象として成立しているのであるから、現象を見据えることによって、一切が原因と条件によって関係し合いつつ動いているというこの縁起のセカイが体得できるはずである」

自身に対する視点も忘れてはならない・・・
「セカイを体得するためには、例えば、仮に、この私という現象を動かぬものと仮定して置いて他との連関を見なければならない。そのとき、この私という現象が、常に私でないほかのものたちによって外から規定されつつ、現在の私とは違った私、私ではない私に成りつつあることが理解される」
「つまり理論的に言えば、一切のものは、絶えず自己に対立し、自己を否定するものによって限定されるという関係に立ち、限定されることによって自己を肯定していく働きを持っている。」

エンゲキの、セカイの、相対の仕方を教えられているようではないか。


わたくしという現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
風景やみんなといっしょに
せわしくせわしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(宮沢賢治「春と修羅」より)





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Last updated  2005.11.03 14:07:07
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