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長押 綴

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2011.04.21
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カテゴリ:◎2次裏書




彼女が居るかのように彼らは振舞った。
彼らは8人だった。







彼女に出会って、一人の旅人は救われた。







彼女に再会して、その恋人は報われた。







彼女に止められて、ある8人はもう一度一緒に歩み始めた。







彼女と出会ったことで、彼女の為に犠牲にされた人々は嘆きを強めた。







全てが噛み合って、100人の子供達は起き上がった。






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彼らははじめから7人だった。

1人がミイラになっていたのだ。





ほどなくして7人は仲間割れして死亡した。





その近くを丁度彷徨っていた一人は、その遺体を見付けて絶望し、狂い死んだ。





経緯を知ったミイラになった者の恋人は自殺した。






8人は分裂したまま、土砂に埋もれた。





ミイラになった者の父に犠牲にされた人々は因果応報だ、と呟いた。
少し可哀想だ、という仲間の声に、それでも彼らは少し頷いた。





100人の子供達のもとには未だに誰も辿り着いていない。






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居ないのが彼女だろうと、もう一人の彼女だろうと、彼だろうと、100人は目覚めなかった。


だから、彼女は生を噛みしめながら、今生きている全ての人々に、少しずつ感謝をする。





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最終更新日  2018.02.25 21:22:07
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