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長押 綴

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2012.07.31
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カテゴリ:.1次題
作家Aは悩んでいた。最近不遇な境遇の主人公に同情出来ないのだ。
本人を大変な境遇の中生き抜きねじ曲がってしまったキャラとして作ったつもりだったのに、他のキャラに対して当たり散らしてしまっている様子がかっこ悪く見えるのだ。
作家Aは主人公を悪役にすることにした。
そうして、新しい主人公に元の主人公を対立させた。

新しい主人公が、その仲間が、元の主人公をよく知らず罵るごとに、作家Aは元の主人公への同情心が蘇ってくるのを感じ満足した。

ある一つの視点だけでない考えを描いてみたいと思った。

元の主人公を愛している読者からは猛反発を受けたが、それでもまだ、元の主人公が愛されているのだとそれはそれでいいと思うようになった。

作家Aは満足している。





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最終更新日  2017.11.28 04:46:06
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