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長押 綴

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2017.02.19
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カテゴリ:●映
何故人は恨みを買うの?
ーそこに欲があるからさ。
何故人は恨むの?
ーそこに記憶があるからさ。
何故人は恨むのをやめるの?
ー恨むより大事なものが出来たからさ。

欲って、記憶って、恨みよりも大事なものって何でできてるの?

ー誇りと愛しさだよ。
 だから皆互いに傷付け合うんだろうね。

 皆、「ちょっとぐらいならいいだろう」と思うんだろう。……もっと酷いと、

 「文句を言えないくらいに奪いきってやろう」と。




「悪役」はいかにして生まれるか、という話。
******

太陽が容赦なく世界を洗っていくから、ひとは強くならざるを得ないのかもしれない。

色々なお伽噺が混ざり合っているようで、その実どのお伽噺でもない。
「彼女」以外の各人物の視点からお伽噺を書き出してみたら、それぞれ異なる、みんなの良く知るお伽噺になるのかも。

 妖精の国の灯りは美しく、
 人間の国の灯りは鬱くしい。

 怖いものから守ろうとする、泣き顔と怯える者を隠す闇と茨。
 怖いものに恨みを晴らそうとする、汗と血を照らす炎。
 太陽が昇ったら泣き止まねばならない彼女と、太陽が昇ったら闘わなければならない彼。

 過去の大事な記憶は、因縁の武器へとすりかわる。
 どちらかが力で仕掛けて、それに力で返してしまった以上、もうどちらも戦争ゲームから降りられない。憎しみの無限ループから抜けられない。どうしてこうなってしまったのだろう。

 持てる者と持たぬ者が居る限り、こんなことは沢山あるのかもしれない。

******無限ループの向こう側とは。


闇に染まり喰らい合う「彼女」と「彼」の話と、相互補完しあう闇と光の話。

・闇の女王……誇りの翼も昔は無邪気で可愛く誇り高い少女だった。

 彼女が自由に妖精の国を飛び回る様子がとても美しい。
 けれど裏切られてからは彼女は闇と泥と枯れたものの世界で暮らすことになった。
 茨の中、己の毒に酔いながら眠る事になった。

・光の姫……愛しの太陽は恐れ知らずで可愛く感情豊かな少女。

 まるで、どこかの「彼女」のよう。
 闇の中でも、泥の中でも、弾ける光はくすむどころか星屑をちりばめるばかり。

「お休み モンスターさん」

 だからこそ、「彼女」はどこかの王様と違って、どこか安らいだ16年間を過ごせたのかもしれない。人から奪う事を考えるのではなく、人の幸せを守る事を考えるような年月を。
 闇が怯えと恨みだけでなく、安らぎの為にもあると分かるだけの時を過ごせたのかもしれない。

 光があるからこそ影があり、影があるからこそ光がある。
 おまけで太陽と翼がお互いについて熱く語りあっていることは、その象徴のよう。

 反対のものは憎しみをも生むけれど、共生にも繋がりうる。
 そして憎しみを越えた共生は、この話の一つのテーマでもある。

 王女の人望で人(外)脈と首の皮をつなげた後は、人間の国に妖精の国が食物・資源で協力し、人間の国は他国(特に鉄系)から守るという共生関係・役割分担をしたりするのかもしれない。

******赤と黒
見始めた時は「ロミジュリ…?」と思ったものだけど、あれよあれよという間に
→「カリオストロの城」→「泥沼こわい」→「白雪姫…?」→「ラプンツェル…?」
→「泥沼(物理)かわいい」となり、見終わった時には
「アナ雪かな」となってた。ディズニーは目覚めた…?
 ……愛の多様性を表すことに目覚めたのかもしれない。
 口づけ(口づけとは言ってない)はその一つなんだろう。
 マレフィセントの真っ赤な口紅は強さから「騙された」怒りへ、そして恨みから「拍子抜けした」ことで親しみと頼りになる者としての象徴へと変わっていく。
 最後には凍てつく強さと血泥汗、全てを背負った覚悟になっていく。
 快楽と流れる血、炎を示していた赤は、奪うことに拠った欲だけでなく、与えることに拠った愛をも包括していく。
 マレフィセントはオーロラによってそれに目覚めた。

 …そしてこのふたりを繋ぐ、人情派の烏(○○○○)も本当「与える」者としていい仕事してる。

 マレフィセントが闇落ち・悪堕ちしてから最初の手下である彼は、かっこよく仕事をこなすかと思いきや、ちょいちょい「女王様そりゃないよ」という顔をしていたり、「ツンデレ乙」という顔をしていたりと、王・女王と同じく黒い二人なのに、なんとも良コンビっぷりを発揮している。
 個人的にはディアマレとフィリオロでWデートが行われそうだなと考えると幸せ過ぎてヤバイ(やばい)。



 最後の決戦の直前にも、なんともこの二人らしいやりとりをしているのが、いい。



マレフィセント「これは私の闘いよ。あなたはついてこなくていいわ」

ディアヴァル「なるほど、独りでは怖い、貴方が居ないと駄目、ついてきてほしいと」(小声)

<<安定の烏>>







「聞こえてるわ」

その声は暗闇に響く。
まるで歩く二つの黒い影を守るように。
……安定の女王様。




 闇に堕ちる前の女王様を知らない烏が、一番女王様の部下として心の救いになっているのも、面白い。
 お互いに地を這いずっていた時に出会った同士だから、お互い「情けない」「落ちぶれた」姿をよくよくわかっていて、無理に隠す必要もないと思っているからこそ、一緒に居られた。
 己が駄目な事をやっていることを自覚していて、周囲からもかなり腫れ物扱いされていたマレフィセント。
 だからこそ、それでもなお付き従い、時には気安くふざけてくる烏に女王様は心を許していたのかもしれない。



******闇の世界は本当に不幸か?(以下箇条書き)

・水色とオレンジの組み合わせがとても綺麗
・泥まみれ可愛い、花差し出す子も泥団子ぶつける子もみんな可愛い。妖精か。妖精だった。
・いちいちイケメン木人さんがかっこいい
・ドラゴンが猫と魚を足した感じかわいい
・いちいち翼を持つ者がかっこよすぎる問題
・烏の可能性無限大
烏「犬は嫌だ!」
女王「じゃあ幼虫にしてほしい?」
烏「そっちのほうがずっとずっといい!!!犬なんてあんなうるさくて鳥を襲うやつ嫌です!!」
女王「……」←地味に受けてる

・いちいちこの二人の掛け合いが可愛すぎる
・最後の決戦ですら掛け合いをしているこの主従(永遠の愛かな)
・一方で共に戦っている時は何よりも心強く壮絶な力を見せる
・黒の凄絶さ
よいやみ糸紬てつの相似性
・かつて発散したからこそ鬱憤を晴らせた黒歴史が、捨てた筈の憎しみが還って来る
・「歴史は繰り返す」とはこのことか
・「「真実の愛なんて存在しない」」
・同じこと言ってやんの
・お互いの復讐心と不信感の象徴が茨の棘と糸紬の針と「城」への間の道の尖のよう
・昇進の為に昔の彼女を捨てた上に預金通帳を盗んでいくスタイル
・社長の娘と結婚した昔の男から預金通帳は取り戻さないが一番の宝に呪詛るスタイル
・王の被害妄想が年を経るごとに強まっていくのはある意味とてもリアル
…王が本当に得たかったものは何だったのか。
…彼の最後の姿は、ある意味もう一人のマレフィセントの姿。

・時が解決する、というのは「時」が解決する、ではなく、
 その長い時の間に沢山の諦め、慰め、解きほぐし、和み、癒しがあるから。

・「時効」は色々な事を棚上げすることも可能。三人の妖精と言う名の蝙蝠とか…
・ただし時が経つほど拗らせる人・問題も存在する

・女王が闇落ちする話だと思ったら王が闇落ちする話だった
・王「…会話しとるのが分からんか?」
・臣下(ヤバい(やばい))
・毎晩ぴくりとも動かないそれと語らう王
・先代王「恨みを晴らせ」
・復讐された当時の自分と妻「恨みを晴らせ」
※なお両方とも先に仕掛けたのは…
・恨みと欲望を盾に別れた彼女の家財まで奪いに行く王 ※無理無謀エクストリーム自殺
・部下(無理ゲー)(もうやだこの国)

・自分の炎であぶられ続ける王

・一方呪いがもたらす悲しみに酔って女王から魔女になった筈のマレフィセント

・魔女「……あれじゃ飢え死にするわ」
・烏「ツンデレ乙」
・魔女「ふん」

・魔女「ククククク…」
・烏(楽しそうですね女王様) ※攻撃対象は妖精

・森:平和過ぎ:三人の妖精のギャンブラー放任主義み:なおゴッドフェアリーのナイスアシスト
・夜の世界で眠らずに恨んでいた筈なのに、気付いたらあくびしそうになっている女王
・「怖がらないで」
・歴史は繰り返す
・互いに心を奪われる所まで一緒
・一方怖れまくって折角手に入れたものを炎上させていく王
・夜明けは開戦の象徴
・「働け」「真夜中に?」「ああ」
・こうして社畜が作られるのであった
・やって来るやって来ーる…己の誇りを取り戻しにやって来ーる……
・実際来たのは愛し子を助けに来た誇り高いひと
・敵陣で武器がないからと周囲の敵の武器を使いまくるスタイルSUKI
・茨の如く、糸紬の針の如く尖り切ったその四肢
・空に一番近い場所、塔のてっぺんにあったのは……
・地に這わせる鉄の威圧などでは太刀打ちできない、「あのこ」が解放した自由の誇り
・己の呪いを滅ぼすのは己

 自分と対峙する。かっこいい。実にかっこいい。
 刃となっていた、相手を罵り嘲る為に使われていたシャープ、力強さ、泥臭さを、守る為の力として、親しみ、肌モチモチにするものとして、使っていく事がとてもかっこいい。
 清濁併せ呑んだ先が「その力でもって闘うのでなく、あの子のもとに戻ろう」という所は最高にかっこいい。
 一方それを引き留めた彼が最後に思っていたのは、国だったのか、城だったのか、娘だったのか、それとも……かつて己が作り出した因縁に決着を着けたいと言う想いだったのか。
 過去の幸せな初恋とともに心中しようとしたのか……。

 誇りと愛は諸刃の剣。


******かっこよくだけ人は生きられない

だからこそ、光の中に出る前、もしくは出た後に闇の中で守ることが大事なのかもしれない。
憎しみを殺す事なく、かっこわるいものを排除することなく、なんらかの形で昇華したり、なんらかの糧にするために。
(それがいつもいつもよいものとは限らないけれど)





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最終更新日  2017.02.20 03:18:43
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