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テーマ:子供の読書(352)
カテゴリ:●新書
何気ない子供の面白さが壮大な話に繋がりまくってる本です。 「子供面白い」「子供怖い」「子供面倒」「子供可愛い」 「大人厳しい」「大人怖い」「大人面倒」「大人頼れる」 そんな、世の中に存在するあらゆる気持ちの玉手箱となっています。 まだ読んでる途中ですが、以下個人的にビビッときた部分メモです。※色々汚いお話盛りだくさんです。 ***** ・唾を道具として使うのを躊躇わない幼児、う●こで遊ぶ赤子(38p) ・フロイト「肛門期」 ・排泄行為を手伝われる事は、手伝ってくれる者への原信頼へと繋がる(39p) ・そこから独り立ちすることは交流範囲を広げることだが、↑の人間関係を断つことでもある ・汚いことは恥じ入ることで、非文化的なことで、そして文化的な者への攻撃手段になる 子供は子供と言うだけで、理性を金繰り捨てることで、理性を尊ぶ者に対して対抗できる ・『「エンガチョ」とは、汚物によって汚れを受けた「汚い者」のことであり、同時に「魔力を持った特別な者」のことなのだ』『時には、自身の「エンガチョ」を武器として活用すべく』(41p) ・子供の遊びはカオス(52p) ・カオス故に因果律により支えられている大人の世界の脅威となる(54p) ・小さい女の子が焼いてくれたお好み焼き>>>>>>味(80p) ・子供達だけの為のサーカス/芸人と子供たちは闇を共有する(84p) ・サーカスの芸人=異人の元へ我が手を離れていくことを恐れるからこそ「サーカスにのめり込むと人さらいに連れていかれてしまうよ」と親は言う(85p) ・ハイジの夢遊病のような病気は、彼らの内なる自然の声である(99p)/それは悲鳴と形容されるが、子供たちは病者を生きているのである ・むしろその直截な生き方に悲鳴を上げているのは大人たちの方 ・「もじゃもじゃ」…ペーター、モモ、ハイジの鼻つまみ者や野生児達は自業自得で死ぬ者から救済者になった(114p) ・きれいになったルルちゃんは本来の(不適の面持ちで大人たちに立ち向かっていた)彼女ではなく鏡の上の(大人にとって都合のいい)虚像(120p) ・大人にとって歯が浮く台詞は、ある子供にとってひらひらとして華麗であった(153p) 自由で、どろんこで、無垢で、生命に満ち溢れ、無力で、賢くて、無謀で、懐かしい子供達が、ページのそこかしこに住んでいるようです。 ***** 最近、大学の友人と、今まで話さなかったようなことを話しています。 弱味とか、汚い所とか、学生最後の年で、これから関りが薄くなるからこそ話せているんだろうなと思うことをお互いに話している内に、以前の不和とか行き違いとか、さらっと話したことの裏話がお互い分かってきて、嬉しいような恥ずかしいような気持ちになったり。 もっと早くに知ってればなあとも、今だからこそ話せるとも思ったり。 子供の時のルーツ話をしていると、その人生を歩んで、今の目の前の相手が居るんだと実感したり。 時々変な共通点を見付けたり。 自然さとかカオスっぷりとか、汚いものとの関わりとかと、どういう経緯で離れてきたのかが今の個性に繋がっていたり。 そういう話をしていると、この本に出てくるような、自分の子供の部分と相手の子供の部分が一緒に遊んでいるみたいで楽しくなります。 大人にならなきゃいけない時期だから余計にモラトリアム時期ええなあ…と思っているせいかもしれませんが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.01.12 09:58:38
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