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2012年11月04日

ホームベーカリーが売れ始めているらしい

カテゴリ：家電

→関連記事：「GOPAN」の改良型がパナソニックから登場

ホームベーカリーというと、過去にも、2度ほど売れかけたことがあるのだが、大ブレイクにまで至らずに、ブームはしぼんでしまった。

今後購入を検討している家電はホームベーカリー――All About調べ - 家電Watch

それが、再び、売れ始めているらしい。今回のブームの始まりは、間違いなく、旧三洋電気が発売した、お米から米粉パンを作れる「ゴパン」を発売したところからだろう。

パナソニック、54分でパンが作れるホームベーカリー - 家電Watch

その後、パナソニック版の「ゴパン」が発売される一方で、元々、トップシェアだったパナソニックのオリジナル設計機種も並行して発売された。
こちらは、残りご飯を投入して米粉パンが作れる機能と、約54分の時短メニューが特徴で、今後、「ゴパン」との融合製品で出てくるのだろう。

そんな訳で、一時、ホームベーカリーは、パナソニックの独占状態だったが、それだけでは市場が盛り上がらない。
そこに、新たに参入してきたメーカーが現れ、火がついてぶーむになっている言える。

その火をつけたのは、日立や東芝といった大手家電メーカーではなく、あまり名前も知らない小さな企業たちだった。

5980円のホームベーカリー！おいしくパンが焼けるってホント？（前編） - トレンド - 日経トレンディネット

家電製品ミニレビュー - CCP「BONABONAホームベーカリー BK-B25」 - 家電Watch

ツインバード、パンの焼き上がりサイズを3種類から選べるホームベーカリー - 家電Watch

これらの製品は、一番安いものだと5千円台という超低価格。でも、それなりのパンが焼けるということで、通販を中心に売れ始め、一定の評価を得たようで、一つの商品ジャンルとして定着し始めている。

市場が広がってきたところで、パナソニックと正面から勝負を挑む形で、象印とタイガーも参入してきた。

長期レビュー象印「パンくらぶ BB-KT10」その1 - 家電Watch

タイガー、遠赤外線効果でふっくら焼き上げる“土鍋焼き”ホームベーカリー - 家電Watch

象印は、日本そばも含む100種類の多彩なレシピが売りだが、個性はいまいち。

タイガーは、炊飯器の技術を生かした土鍋コーティングによる、均一な加熱が売り。
これまでのホームベーカリーは、構造的な問題もあり、どれも底に設置したヒーターで加熱するのが普通だったが、タイガーが、保熱性の高い土鍋コーティングで、「全体を均一に加熱することで、よりおいしいパンが作れる」という新しい新機軸を打ち出してきたのは、注目だな。

日立、2時間でパンが焼けるホームベーカリー機能つきオーブンレンジ - 家電Watch

その一方で、日立から、ホームベーカリー機能つきオーブンレンジという、変わり種が登場。

ホームベーカリーは欲しいけど、置く場所がないという家庭も多いはずで、そんな人に、オーブンレンジを買うときに、パンが作れるという付加機能があれば、興味を持つ人は一定数いそうだ。

先ほど、タイガーについても書いた、均一な加熱という点でも、オーブンレンジの機能を使うため、ヒーター加熱よりよさそうだし、加熱のコントロールもきめ細かくできそうだ。

ただ、オーブンレンジに装着するパンケースは、それなりに大きいし、使わないときは、専用ケースに収納できるとはいえ、一定の場所は取るため、結局、あまり省スペースになっていない気がする。

近年、パン食の割合がますます増えている日本の家庭だが、料理は作らないで買うものだという若年層も増えているらしい。
なので、ホームベーカリーが爆発的に普及するとは思えないが、値段が下がっていることもあり、今は30%程度と言われる普及率も、40%超えぐらいまでいくんじゃないだろうか？