|
テーマ:映画館で観た映画(8529)
カテゴリ:映画
どうしても、韓国映画を見る。面白いという一言。これもまた、Goodだ。今年は、『悪魔を見た(キム・ジウン)』と『生き残るための三つの取引(リュ・スンワン)』があった。
英語のタイトルが「Bedevilled」、原題が「キム・ボンナム殺人事件の顛末」(公式サイトから)。 邦題は「ビー・デビル」でビーとデビルの間に「・」(中黒)がある。英語はビーデヴィルド、ひとつの単語(意味は苦しめる、…を非常に困らせる、…を混乱させる、と英和辞典にある)だ。邦題はデビル=悪魔を意識した。しかし、デビルには悪魔以外に(人を)悩ます、いじめる、困らせるという意味もある。(Eゲイト英和辞典 2003年1月初版/Benesse) だから、私なんぞは深く考えずに、これは悪魔の話で、見終えてからも、人は誰もが悪魔の心をどこかに持っており、この映画は、人は悪魔だよという映画だと解釈した。が、見終えて同時に思ったことがある。これは幼馴染の二人、ボンナム(ソ・ヨンヒ/熱演・好演抜群)とヘウォン(チ・ソンウォン/こちらもいいが、ソ・ヨンヒと比べると、致し方ない)の物語であり、原題は「ボンナムとヘウォン」ではないかと、勝手に想像し、調べた。邦題の「ビー・デビル」は英語のタイトル「Bedevilled」から来ているであろう。そして、その結果、先述のようになった。 主人公のキム・ボンナムは島の誰からも、いじめられ、苦しめられている。そんな彼女の堪忍袋の緒が切れて、殺人にという顛末。これが内容だ。ディテールは全体にちりばめてある。都会に住み、仕事をしているヘウォンのエピソードや、ボンナムの夫、子供のこと、姑や近所の女性たちとのこと。夫が引っ張り込む女の事。ボンナムをもてあそぶ夫の弟などなど、枚挙にいとまがない。それらの堆積の中でのボンナムの挙行である。 映画の終盤、島からソウルに向かうボンナムの姿にある悲しさおぞましさは見事である。 監督チャン・チョルス。注目!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.03 21:31:49
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|