南包の風呂敷

初めての午前十時の映画祭である。

『友だちのうちはどこ？（アッバス・キアロスタミ）』

最初の扉のタイトル場面からワクワクして画面を睨みつけるように見た。三回は見たのに覚えているところはほんの僅か。
肝心のラストシーンすら記憶が曖昧。

今回の発見は、三度宿題をノートに書いてこなかった生徒に先生の規則(決められた事)をきちんと出来るように、と言うのが第一義。
このテーマが形を変えて所々に出て来る。
祖父がアーマッドに言うタバコのこと、ヨーロッパ人とイラン人との賃金の差など。最後に生徒を叱る先生の二度までは許すが三度は許さないこと。
イランの置かれた当時の状況を訴えている。
それを今までまったく見逃していた。

しかし、主人公の男の子はじめ子どもたちは素晴らしい。

そして、今これを書いていて、はて？と思うこと。
子どもたちに女の子がいなかったよね？

これのDVDは嘗て出た。今は市場に出回っていない。プレミアが付いて2万円以上のようだ・・・？