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テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:ALS関連
今朝は8時半に自宅を出て、実家へ。 実家へつくと父の部屋へ直行 着替えを手伝う。 何故か父の部屋の前の階段の手摺に、ズボン・サスペンダー・靴下がかけてある。 何故??超冷たくなってるし(苦笑) 部屋のこっちにセーター。隣の部屋にズボンのベルト。 そして廊下(階段手摺)に諸々・・・。 二人であっちこっちウロウロ。 ズボンのフォっクをしてしまうと自分で外せないので、ファスナーだけにして 後はサスペンダーでずり落ちないようにしてる。 そして軽くベルトをしめて、そのベルトに「猫ちゃん」をぶら下げる。 靴下を履かせ、セーターを着せて、準備オッケー 治験病院までレッツゴー 片道一時間くらいかな~。はじめて「送ってもらえたらありがたい」って父が頼んでくれたので 今日は私が送っていく事になりました! バイパスからならかなり空いてるので、ゆっくりいきました 父は機嫌も良かったし、元気だったし良かった。C=(^◇^ ; ホッ! そして病院につき、父は治験の点滴をしてる一時間の間、 私の佑は病院の喫茶で優雅な(笑)モーニングを(●^∀^)b⌒☆ コーヒーのおかわりをしようかな~なんて思いながらメニューをジロジロ。 「栗オーレ」なるものがあった! 「・・・旨いんだろうか~。頼んでみようかな~。じいちゃんから財布預かってるし~(笑)」 って思って、決心ついた頃に 「まぁ~~~まぁ~・・・・。ゆうちゃん ウ○コ」 「え~~~。最悪。もう少し我慢できるやろ~?」 「え~~~。無理かもしれん」 「大丈夫大丈夫!ギュッてして我慢して~」 「・・う~~ん!(顔を真っ赤にお腹に力入れてる)」 「違うやんっ!そんなんしたら出るやん!。何か違う事考えてみ~。歌唄うとか」 「た~らこ~~た~らこ~~~♪・・・・でも出るわ」 ・・・・。 と、結局トイレへ直行。栗オーレは次回へ持ち越しになりました。 治験も無事に終わり、会計を済ませ、いったん自宅へ。そして車で待機したまま 杏(長女)を下校途中に拾い、実家へ 実家でちょっとホッとした頃、 理学療法士さん・作業療法士さん・ボランティアグループの方が来られました。 私は父とは同居してないため、まだリハビリ担当の人には一回しか会った事ないし 訪問看護士さんも一度だけ、ケアマネさんに至っては一度も会った事ありません。 だから、「訪問」を主として動いてる人には余りであったことがない。 病院関係者とは良く会うけど、余り対して良いイメージもない(苦笑) でもでも!!! 今日の人たちはまるで違う!最初っから違う!!! 皆さんと~っても感じがいいのだ 理学療法士さんなんて、もう素敵!な部類に入るくらい、愛想の良い礼儀正しい、 ハキハキした人だった! 作業療法士さんはケアセンターに勤めてたりして老人ケアの仕事も されてたという経験から色々話してくれる。 ボランティアグループのおじさん達もノリノリだ。 もう、部屋中、わきあいあい(笑) 何故このメンバーが初登場になったかというと、 服の脱ぎ着が大変。・・というか不可能に近い。という事をリハビリの先生が上記の人たちに 話してくれたことが最初。 で、このチームが「自動服着る器」を作ろう!と集まってくれた。 なんと、「急いで試作品を作ってきました~~~!」といって デカイ機械を持ってきてくれたの! それがコレ。 滑車がついており、滑車下のハンガーに服をかけて、袖を通して 前の紐をひっぱるとハンガーが上がるので、服が着られる。というもの。 よい位置まで上がるとハンガー部分の磁石が外れて服が外れたり、アイデア満載だった。 実際↓こんなものを以前製作されてるらしい。(納品商品となると鉄やアルミで作って くれるらしい) (これは以前作られた自動で服を着るマシーン) ただ。 ただ、父にこのマシーンは駄目だった。 いつも片袖に腕を通し、半身部分は「エイヤーー!!」と後ろへほり投げて 反対部分へまわってきた服をコチョコチョとしながら袖を引っ張り出し 何とか何とか、着る・・・。ということをしてるらしい。 夜中などにトイレに立つとき、ちゃんちゃんこをこの要領で着るらしいが 数回「エイヤーー!!」に失敗すると完全に目が覚めてしまうらしいのだ。 持ってきてもらった試作品は、まず両腕を通さなければならない。 父にはコレが難しい。 片方なんとかとおっても、出てきた指でもう片方の袖を持って腕を通すなんてことは無理だ。 数回色々服をかえてチャレンジしても、駄目だった。 この段階で父は汗だくだ・・・。 そうこうしてる間、元々アイデアマンの父からは色々アイデアが出てくる。 「こんなのが良い」 「ここをこうしてみてほしい」 「こうやったらどうだ?」などなど。 脱ぎ着を繰り返し、立ったり座ったり、二階へ上がったりしてるもんだから 父は次第に疲れた顔になってくる。 父がアイデア色々出すもんだから、ボランティアのおじさん達もそれぞれ好き好きに喋り 出して、アイデアの洪水状態。個人個人色々やってみてる。(笑) ヤバイかな~・・・機嫌悪くなってくるかも・・・ と思ってると、タイミングよく、理学療法士さんが「一度座りましょうか~」と声をかけて くれた。('∇^d) ナイス☆!!だこの人。 皆が一度座った途端、次は父の筆談タイム。 ○ ジャケットやコートなどを着て外出するときはあらかじめ大体予定が決まってるから 家内の補助がある。だから家で脱ぎ着する場合は大丈夫な場合が殆ど。 ○ ただ、上記の外出には限界があり、進行の具合を考えると一年先はこの状態は無いと 考える。 ○ と、いうことは今、上着を掴んで肩肘入れて着てますが来春にはそれも出来ないかも。 トータルすると、大げさに時間をかけて製作してもらうのは申し訳ないです。 私が試験台となり作ってもらい、私の能力では使えなくなった後、後続の患者さんが 使ってもらえるのならばありがたいです。 勿論全員が「そんなこと気にしてもらわなくても!!」「なんでもいってください!」 って一斉に声をあげる。 今は指の力が殆どなくなってきて、摘んでいることができない。 今でもこれだから春にはどうなってるか・・・。全く使い物にならないかもしれない。 だから、申し訳ないのと、今頑張ってもらっても、いつまで使えるか・・・という思いがある。 この辺のことを色々語ってました。 それでも、皆さんは「気にしない気にしない!」「何でもアイデア出して!作ってくるから」 と、と~っても暖かい会話をしてもらいました。感謝感謝です。。。 心のうちを聞いてもらったことで、そして、筆談もゆっくり読んでもらい、 分かり合ってくださった事で、父の思いも和らいできたのが手に取るように分かる。 そして、父は最後に皆さんへこう言った。(特にボランティアの人にかな~) 「私もこのグループに入れさせてほしいくらいです。 物をつくるのはスキです。 本当いい仕事ですね~。老後の生きがいですね。 こういうことしてると楽しいし、人に喜ばれればなお最高!」 と。 しんみりしてはいけない~~と思い 「じゃあ、お父さんはアイデア・口だけ担当って事でお仲間入りしたら~? で、アイデア出して出来上がったものには「○○(父の名前)くん一号」とかって 名前つけたらいいやん~!」ってチャチャを入れました(笑) すると理学療法士さんは「おお~それいいですね!学会で発表しますよ~」ってのってくれて ボランティアのおじさん達もノリノリだ。 滋賀にはこういうボランティアグループが7団体くらいあり、 定年後の方が材料費だけで補助具の製作をされてるらしい。 滋賀は他府県よりもこういう事が進んでるんです!昔からあるんですよっ!って おじ様達はご機嫌だった 父は要らないって言うんだけど、家の鍵をかけるときに腕をあげて回すという作業が とても辛そうにみえる。 だから、カタログに載ってたものをみせて「これってどう思います~?」って聞いてみた(^^;; すると色々アイデアが出てくる(笑) ここぞとばかりに 「ズボンをはくときも大変だし、靴下も~」などなど耳に入れておきました(^^;; 今日は本当に有意義な時間だったし、 素敵な人たちに初めてであった!!って感じだったよ 父もとても嬉しそうに話してた。どんどんペンが進む感じ。 愛想笑いじゃない笑顔がいっぱい見れた 理学療法士さんも病気のことを「いずれこうなるし」的な言い方は一切しなくて 「今」を大事に話してくれた。父が先の事を言っても 「うん。でもそれはその時また対応しましょ。 いいやんいいやん。今を快適にしていきましょうよ!」って。 ちょっと泣きそうになったヤバイヤバイ また今度っていうか何回も来ます~~!って大きい荷物を持って帰っていかれました。 楽しい時間をすごせただけでも父にとってはすでに意味の大きなものになりました そして、皆さんが帰ると30分くらいだけど、全身マッサージをしました。 腕を頭の上のほうにひっぱる運動をし、指の先までマッサージ。 腕も揉み解しますが、なんせ筋肉が殆どなくてギュっと握ると骨にダイレクトって感じ それから仰向けのまま肩と首を指圧しました。 この時は気持ちよさそうに半分寝てました(^^;; 胸の上辺りも手のひらでぐりぐりと揉み解す。 次は、下半身。 足の裏と指をマッサージして、ふくらはぎと太ももをマッサージ。 そして足全体をまっすぐ上に持ち上げて、下ろすの繰り返し。 後は股関節を何度も広げて足首回し。 一応全体出来上がり~~って感じでした(^^;; 楽しく過ごせた一日でした。 今日のメンバーさんとの出会いに感謝感謝感謝です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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