カテゴリ:NEWキネマPARADISE
WHATSMAN@NNN
クレヨンしんちゃんの作者、 臼井さんが山で遭難し、亡くなられた。 ご冥福をお祈りしたい。 俺の場合、クレシンが始まったころは すでに高校生くらいで 所謂クレシン世代はないが、 各方面からお勧めもあり、 映画版は何本かは見た。 なんでもSMAP草薙が主演し、 クレシン映画「戦国大作戦」を実写化するようだ。 たしかに戦国~も面白いが 何と言っても、王道は、 「オトナ帝国の逆襲」やろう。 20世紀少年の映画化が賛否両論、というかほぼ否なんだが、 語られるときに 引き合いに出されるのがこの「オトナ帝国」。 取り扱う題材はたしかに近いかも。 臼井氏の件もあり、 今回、何年かぶりに、 このオトナ帝国のDVDを借りてみた。 概要は、こんな感じ。 +++++++++++++++ なつかしい70年代を再現したテーマパーク“20世紀博”に ひろしやみさえをはじめとする 日本中のオトナたちは夢中になっていた。 それは現実の21世紀に絶望し、 夢と希望のあった20世紀をやりなおそうとする オトナ帝国の陰謀だったのだ。 ある日オトナたちは子供たちを残して “20世紀博”に消えてしまう。 残されたしんちゃんたちは オトナたちをとりもどすために“20世紀博”へと突入、 そこには郷愁に満ちた夕焼けの町で、 かつての夢や希望をなつかしむオトナたちがいた。 陰謀の最終段階に入り 日本全土を20世紀に戻してしまおうとするオトナ帝国。 しんちゃんはオトナ帝国の陰謀を くいとめることができるのか!? 参照 http://www.bandaivisual.co.jp/shinchan/otona.html +++++++++++++++ いろいろと考えさせられる部分もあり、 なかなか面白いわけだが、 20代独身で見た時の感想と、 35歳妻子持ちの感想では、 まったく違うものになった。 よく聞く話として、 子どもと一緒に見に行った親が 号泣してた ってのがあるが、 分らん話でもない。 子どもは主人公・シンノスケに感情移入し、 大人は父親・ヒロシに感情移入する。 ヒロシが自分の人生を回想するシーンは そりゃ、誰だってやられるハズ。 自分と重ねながら、 自分の父親も、こうやって 俺らを育てたんやな―、とか思うと、 ジーンとくるものもあった。 つうか、パンチ ラインも多数。 昔を懐かしむ大人たちを見て、子どもがポツリ。 「懐かしいって、そんなにいいことなのかなあ?」 ついつい過去を振り返るSKILLの俺としては マジで耳の痛いライン。 この映画の主たるテーマはここにあって、 過去の楽しかった記憶を何処までも引きずってる連中。 ついついそれに心ひかれる大人たち。 が、しかし、 前に進まなくてはいけないし、 前に進みたい。 シンちゃんが最後に出す、 「大人になりたい」 って言葉がその答え。 過去よりも前だ。 見た人なら分る最後の、 「ずるいぞ」 も渋い。 守るべき家族と、 楽しい未来を築いていきたいもんよ。 今日はこれで。 最後に、繰り返すが 臼井先生のご冥福をお祈りする。 ピース。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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