カテゴリ:趣味の話
ジブリ出身のスタッフが集結したスタジオポノックによる第一弾作品「メアリと魔女の花」 前売り券も買ったし、主題歌の「RAIN」初回限定盤も買ったし、早く見に行きたいです。 ジブリのパクリとかいう人もいるけど、米林監督は間違いなく宮崎駿の弟子であり「のれん分け」も同然。 宮崎駿が引退宣言をしたためにジブリの制作部門は解体され、ジブリの魂を受け継いでいく決意で米林監督や西村プロデューサーはスタジオを新しく作ったのだから。 当然、ジブリの鈴木プロデューサーや宮崎、高畑両監督とも米林監督を応援しています。 「メアリと魔女の花」のエンドロールの最後には三人への謝辞があったそうで、それ聞いただけでもう涙が出てしまう。 だからパクリではなく、私はオマージュと言いたい。 ジブリでの経験の集大成。 なかでも、今回のセカオワ起用には賛否両論あるのだけど、 大方の人々がドラゲナイ(Dragon Night)かRPGくらいしか知らず、その表面的な印象だけでセカオワを毛嫌いしているのが本当に悔しいです。 「魔法はいつか解けると僕らは知ってる」という歌詞は、深読みすれば ジブリというブランドから離れた米林監督たちスタジオポノックのことも暗示しているのだと思います。 ジブリという名前さえあれば黙っていても宣伝できるけれど、そうした魔法が使えないなかで、セカオワという人気バンドとタイアップすることで宣伝の機会を増やす方法を取ったことを誰が責められるでしょう。ジブリのパクリと揶揄する一方で、ジブリ系映画はこうあるべしという方法論に縛ろうとする人々。 スタジオポノックとして新しいやり方を試していけばいいのだと思う。 今回の主題歌で小林武史(ミスチルを手がけたプロデューサー)をアレンジとプロデュースに呼んだというのも、セカオワが今までの自分たちのやり方(セルフプロデュース)を捨ててまで、悪く言えば一般受けを意識して、映画の一部分としての役割を果たそうとしたことの表れだと思う。 久石譲じゃなきゃジブリじゃない、セカオワみたいなJ-POPは似合わない的なこと言う人もいるけど、そもそも宮崎駿監督作品(と一部の高畑監督作品)以外のジブリ映画には久石譲関わってないのを知らないのかな? 今回のメアリだって音楽監督は別にいるわけで、ハンマーダルシマーの音色がどう効果的に使われているのか、とても楽しみです。 音楽にはすごいこだわったジブリだけど、話題性重視で下手くそなタレントを声優に起用するのが定着しちゃったのは、ジブリの罪な部分だとも思います。 私は日本アニメーションで製作された宮崎駿のアニメを幼児期から体に染みつくほど見てきたし、ナウシカも公開時に立ち見で見たアニメオタクだったし、「千と千尋の神隠し」は傑作だと思うし、宮崎駿大好きだけど、ジブリと宮崎駿を神格化して批判を繰り出す評論にはうんざりします。 でも、もしセカオワ以外のバンドが主題歌だったら私も批判してたかな(笑) 他にどんなバンドがオファーされそうだろう…と考えてみたけど、ジブリ系ファンタジー映画にあうメジャーなバンドは他に思いつかないかも。 ただ、セカオワはファンタジー要素も確かにあるけど、ものすごく現実的で皮肉的な歌詞も多いです。 「メアリと魔女の花」を見て「RAIN」を買った人は、カップリング曲の「スターゲイザー」を聞いてびっくりするんじゃないかな(笑) といろいろな思念がわいてきますが、そんな理屈は抜きに映画を楽しんで見てきたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.07.13 14:26:04
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