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テーマ:ネイティブアメリカン(608)
カテゴリ:ナバホ&ホピの旅2009
“モカシンひとつで離婚できる”、ということを聞いたことがあった。
ナバホは女系で、ホーガンやひつじなどの財産は、その家の長女が代々継いでいく。 そして結婚すると、夫になる人が引っ越してきてその家に入る。 そんなナバホは昔、妻が離婚を決め、夫のモカシンあるいは荷物をホーガンの外に出せば、それが離婚を意味し、夫はそれを持ってその家から去っていくという話を聞いたことがあるけれど、それは本当のことだったのかとチャーリーに尋ねてみた。 「事実といえば事実だけれど、問題はそんなに簡単じゃない。」 ナバホは一夫多妻制だった。あっちのホーガン、こっちのホーガンに妻のいる男もいれば、中にはひとつのホーガンに住む母と娘、姉と妹と結婚している場合もあり、娘が別れたいと思っても母は別れたくないと思えば、その男はホーガンから出て行くことはない。 「え、そ、そんな・・・・」 英語の聞き間違いかと思って聞き直したけれど、狩猟で夫を失ったりした女性も多く、力のある男が何人もの女性の面倒を見ることはめずらしくもなく、それが母娘だったり姉妹だったりすることも中にはあったという。 「ふ~ん、複雑だったんだねえ・・・」 とその時は思ったけれど、今になってみると、その“力のある男”というのはどういう人を意味していたのだろう・・・と疑問が残る。 イスラムのように裕福な男の人が、複数の女性の生活の面倒を見るというのは聞いたことがあるけれど、ナバホでは財産は女性が継いでいくのだから、男の人には財産はついてこない。 こういう時の、そして狩猟民族の力のある男というのは、“狩猟の能力が高い”男を意味するのだろうか。 ハッベル・トレーディングポストの天井 よかったら、クリックしてくださいね! ↓ ↓ Thanks!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月07日 19時16分50秒
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