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カテゴリ:人生
・ こういうの、猫又は読まないのですが・・・読み聞かせでこうやって聞くと、なかなかいいもんです・・・話自体は暗くて、救いがないのですが ・ (パンフより)取り戻すことが出来ない時間の流れ。昔、一つの過ちの故に別れ、それぞれ悲哀の人生を歩んできた男女。その二人の再会が、人の愛憎と時の残酷さを浮き彫りにします。 ・ 三味線入り・・・陰で見にくいが一番右端の方 ・ 要するに優秀な手代(主人公)が気立てのよい女中さん(元カノ)と恋仲だった。ところがどこかの大店(おおだな)のご主人に気に入られた手代・・・身ごもっていた元カノの胎の子を「子殺しの医者」に連れて行って処置をする・・・そしてうまいこと言って捨てる・・・歳月が経ち、初老・・・うわさに元カノが場末の女郎屋で働いていると聞き、20両もって訪ねる・・・元カノは見る影もない初老女・・・そこでの会話より元カノが苦労したことがよくわかり、手代(=今は大店のご主人)は「なにかの足しに」と20両を差し出す。元カノ「なめるんじゃないよ~」と言ってぶちまける・・・手代拾って帰る・・・元カノ、一人泣き崩れる。 ・ 翌日、50両もって手代・・・でなおす。しかし、元カノ既に出て行ったあと・・・すでに借金は働いてゼロだが今さら堅気にも戻れず暮らしていた・・・のだが、自由意志で出て行った。50両もって呆然とした手代・・・時雨の中をずぶぬれで一人町の中を歩く・・・ ・ 実はこの手代(ご主人・婿養子)・・・金持ちだが、家庭的には一人ぼっち・・・カミサンは役者狂いの男道楽、一人娘はやくざ者と出来ていてそのやくざ者から散々金をたかられて・・・ああもう疲れた。俺・・・という日々を過ごしていた・・・ということが、最後に書かれている。 ・ 話の落ちとして「ああ、おれも、あいつも、今さら退くに退けないところまで、きちまったんだ・・・」と、男は思った・・・
・ 暗い・暗い・暗い・・・お話です・・・救いないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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