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一回目の大学時代に読んだ(あんまり読んでいないが)教科書「児童心理学試論」-新しい発達理解のために-心理科学研究会編 三和書房の186ページにこういう記述があった。
子どもはこのような自立的自我を確立しつつ、他の新しい関係をとりこむ中で、心の「葛藤」状況を克服し、自制心を獲得し始める。ところで、この様なあ「葛藤」状況を克服するのに、自己調整機能としての言語の役割が非常に重要な役割を果たすことが明らかになっている。 (ここからは分かり易く、箇条書きに書き換え) (例) 食事の時 1 1歳後半~2歳 1 「まってね」という言葉の制止だけでは待てない 2 いけませんと言う、手で制止することが必要(視覚的な支援) 2 3歳後半 1 自分自身に独り言で「まだよ まだよ」と言い聞かせる 2 何度も、何度も言い聞かせる 3 独り言を、行動調整の「支え」とし、矛盾でも我慢する 3 保育園児 「しながら待つ」レベル から 1 「まだ、だめ」「いけません」と他園児に働きかける 2 併せて、自分自身にも言い聞かせている 3 みんなの「待つ」という雰囲気を確かる 4 みんなのマネをしながら「待つ」 「食べたいけど待つ」レベル へと 5 「待つ」という心の働きをとおして、「時間的見通し」が育まれる 4 3歳後半 続き 1 自分の期待されている役割を果たす 2 みんなの中で、仲間と一緒に、みんなのために「自分でする」 3 かわりばんこにやる、順番にやることを通し、 「規則」「ルール」「社会的連帯感」の基礎・基本を学ぶ 5 3歳後半~4歳前半 1 みんなの中での、自分の位置がしっかり自覚されてくる 2 やりたくなくても、我慢して役割を果たす 3 集団参加において、自己操作的な力を身に付け 言われなくても自分からすすんでできるようになる 4 他律から自律ができ始める 【まとめ】 ・ 子どもの自主性・自立性を育むには、子ども同士の関係が必須。(自治的能力の基礎) ・ 子ども同士の関わりは、「受け止める働きかけ」だけでなく、「仲間に働きかける」、能動的な力をも獲得させる。(本物のコミュニケーション) ・ 子ども同士の関わりは、大人との関係ではできない、多様ななめらかさ、力強さを生み出す。 ・ ケンカ・ジュンバン・カケッコ・ワケッコ・・・を、子ども社会の中で展開することで、「分かる→分かり合えるへ」、「できる→みんなと一緒にできる」へ質を高めることができる。 ・ 自制心が「仲間意識」「勇気」「友達思い(思いやり)」の第一歩。 ・ 仲間の励まし、指導者の正しい指導・支援が子どもの誇り(自尊感情)を育む。 ※ 指導者(先生)の力だけでは子どもは育たない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.27 16:30:28
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