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2011.11.16
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カテゴリ:観劇日記
今日は、お江戸日本橋亭で女流義太夫の定期演奏会を聴く…と、いうのも、今月のトリに出ている竹本越孝さんと鶴澤三寿々さんに、来月の地唄舞イベントにご出演頂く予定になっとりまして、その関係で初めてナマじょぎ体験なのでありました。

素浄瑠璃は何度か聴いたことがあるけれど、女流は初めて。

それこそ「坂の上の雲」の1部にも、かの「どうする連」の様子なんか出てきたけれど、ああいうドラマの中のモノを除けば、女流の義太夫節を聴いたのは1回だけ。それも大昔、たしか国立劇場。しかも、風景だけ覚えていて内容はすっかり記憶から飛んでいる…もちろん出演者も。

内容も出演者も覚えているモノといえば、数年前にテレビで見た人間国宝竹本駒之助さんくらい。

ま、要するに、ほとんど初めてみたいなもん。

モノの本で予習したから(笑)いわゆる娘義太夫とは違うもんらしいとは判っとりました。色気で売ってるわけじゃない…っていうか、少なくとも未成年や子供は出てこない(爆)私より若い人もいるけど、もちろん若くないヒトもいる(大爆)

でもね、今日は思っていた以上に楽しめました。

その理由の一つは演目にあり。なんかこう、丸本物の中で好きな演目ぞろい、のような。いがみの権太の椎の木(歌舞伎だと木の実)、加賀見山の草履打ち、そして合邦庵室。ね、バトル続き。

正直言うと、のっけの椎の木はイマイチのれませんでした。やっぱり、どちらかといえば菊五郎型を数見てるせいかな。仁左衛門の型が判りやすいし泣けるとは思っても、上方風の権太は、やっぱり語りだけで聴くとオッサンくさくて。仁左衛門のビジュアル抜きじゃ、楽しめない私なのでした。

それに比べて次の加賀見山はたのしー。それに、びっくり!

へー、素浄瑠璃、っていうか、原典だと?お初って出てこないんですか?!

岩藤から武芸を見せろと言われて困る尾上を、助けるお初は登場せず。草履打ちも、今さっきまで岩藤が履いていた草履でばしばし叩く。観音様を納めてあるハズの箱に入ってるわけじゃない。

何よりも、あの「ぶったがどーした、たたいたがどーした」って言わない!

お初が登場しない分だけ尾上が若々しく、新進気鋭って感じがはっきり出ていて素敵。そうか、私はお初って役は大好きだけど、娘役のお初がいなければ尾上は老けずに済むんだなぁ。そういう尾上だと、いかにも出る杭は打たれましたって感じがはっきりしますねー、そうかそうか、その方が判りやすいや。

そして、去年、菊之助初役の玉手御前、まだ記憶が鮮やかな合邦庵室、前後なり。

目当てのお二人はトリ、つまり後段。まず前段にはあの「かかさまぁ、かかさまぁ、つじでござんすぅ」がある。んー、19歳か20歳という玉手らしいビジュアルの菊ちゃんを思い出す。いや菊之助あって、19歳はギリギリ感漂っていたけども、普通は玉手役者って、ねぇ…

ここ、聴いていて、なんだかとても引き込まれました。語りわけが絶妙に聞こえたからかな。ああ、東蔵がいる!なんて思えたりして。合邦ははっきりキャラが立っていて…昨年暮れの菊五郎とは違う…どっちかっていうと大阪で見た三津五郎、いや段四郎っぽいイメージか!

気分が乗ったところでいよいよお目当ての後段。んー、でるでるでる、あの「邪魔しやったら蹴殺す」が。

と、その前に、「玉手はすっくと立ち上がり…」で反応。おお、そうだそうだ、ここんとこの菊ちゃんはでっかかったよー

俊徳丸も奴も見える見える。

しかも、思っていたより三味線が派手。へー、そうなのか、文楽で見る機会が近くあるといいのにな。

予想以上に楽しめて…なんだかこの先も女義に通っちゃいそうな気分。ってかね、義太夫協会主催の体験教室に参加したいかも。あはは。

来月の定期演奏会は国立演芸場。もちろん内容は季節柄!の忠臣蔵。

私たちのイベントは12月11日。こちらの内容はまだ未定なんですが、普及目的なので判りやすく「年の瀬」らしいモノを選んでもらう予定。おそらく、十中八九、忠臣蔵のウチからでしょう。

なんたってね、やっぱりね、日本人の年末は忠臣蔵。お約束だもんねー





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Last updated  2011.11.16 23:49:35
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