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テーマ:海外生活(7789)
カテゴリ:海外生活のこと
●香港のバブリーなマンションで生活 90年代半ば、まだ中国に返還される前の香港に夫は赴任。 私も一緒に駐在生活をしました。 当時は香港もまだバブリーな雰囲気を残していて、 私たちも他の駐在家族と同様に日本ではゼッタイ住めないような、 高級マンションをあてがわれました。 家賃は、当時の日本円で約70万円/月でした。 マンションの後ろは山、前にはレパルスベイの海が開け、 風水的にも抜群によいところと聞きました。 何でも、海側からのよい運気を、山側で受け止めるから、とか。 *ALOHAさん、合ってる? めちゃくちゃお金を持ってそうな中国人がいっぱい住んでる、 21階建てのマンションでした。 ●地上13階でゴクラク気分のはずが… 私たちはこのマンションの13階に住んでいました。 地上から数階は駐車場で、かつ天井の高い部屋だったので、 13階からの眺めはそれはそれは最高でした。 なのに!こんなところで!床上浸水に遭ったのです! 床「上」です。「下」ではありません。しかも「浸水」です。 ということは、12階以下、すべての部屋が水でうまったのかと 思われる方もいらっしゃるかもしれません。 いいえ。私たちの部屋だけ、床「上」浸水したのです。 また、その他の13階の部屋は大丈夫でした。 そんなアホな…。誰もがそう思われることでしょう。 ●事件は、夜中に起きた! 「ピチャ、ピチャ、ピチャ」という音でふと夜中に目が覚めました。 なんだろうと不思議に思い、ベッドから足を下ろすと、 な、なななんと、足がぬれるではありませんか! 電気をつけ、床を見てみると、数センチの水が溜まっていました。 横で寝ている夫をあわてて起こし、ベッドルームから出てみると、 リビングにも、どの部屋にも数センチの水が溜まっていました。 「シャワーの水を止め忘れたかな?」 「それとも、台所の水道管が壊れたのかな?」 そんなことを思いながら、耳をすませると、 ドアの外から滝が流れるような音が聞こえてきます。 床をよく見れば、そのドアの向こうから水が流れてきています。 そして、ドアを開けると、ゴーっという音とともに、 非常階段を水が滝のように流れていました。 ●床「上」浸水の原因は…? この水は一体どこから流れてきているのか。 後でわかったことですが、どうやら屋上の貯水タンクが壊れて、 そこから水があふれていたそうです。 そして、床「上」浸水になったのは、 階段につながる床部分より、私たちの部屋のほうが なぜか低く設計されていたからで、床「上」浸水の被害にあった家は、 100部屋中、私たちと、他の階のもう一部屋だけでした。 ●床「上」浸水の被害に遭ったモノは…? とにかく水を掃き出さないと寝ることもできないので、 管理室にクレームを言う前にモップを使って夫と二人、 水をシャワールームへ移動させました。 水がなくなった後の床には、泥が残ったので、それもきれいにふき取りました。 幸い、ソファも足つきで、テレビも足つきキャビネットの上に置いていたので、 家財道具や電化製品が水に浸かることはありませんでした。 ただ、ベッドの下に置いていた段ボール箱はすっかり水でやられていました。 その中には、日本から持ってきていた、英会話教材一式、 本やカセットテープが入っていました。 「香港で英語を勉強しよう。今まで買っても使うことのなかった教材も、 ようやく使える時が来た」と夢ふくらませ持ってきた一式でした。 どれも水と泥で使い物になりませんでした。 日本でも香港でもただの1回も使われることなく、ただのゴミとなったのでした。 【今日の教訓】 さすが香港です。13階にいても床「上」浸水に遭うことはありえます。 床の上に英語の教材を置くのはやめておきましょう。 また、教材はいつただのゴミになる時がくるか誰にもわからないので、 買ったら待たないで、すぐに使っていきましょう。 【今日の補足】 後日、この件で夫がクレームしましたが、うまくごまかされ、 何の補償もありませんでした。 交渉が面倒なのと被害も少なかったので、 あきらめたと言うのが正解に近いかもしれません。 ★今日も最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。 ☆拙著の紹介をさせてください。 “口ぐせで覚える!マンガで覚える!書いて覚える!” 『ミーコのおしゃべりEnglish~ネコの手を借りて覚えよう!』(三修社) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.28 10:57:25
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