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テーマ:最近観た映画。(39256)
カテゴリ:映画・DVD
日本人である、諏訪敦彦監督の、フランス映画。
もちろん、フランス語でフランス人俳優が演じ、日本語字幕。 こないだ『腑抜けども~』で土佐さんが演じていた「フランス帰りの監督」って、諏訪監督のパロディ? なんて思ったりして。 友人たちから「理想のカップル」と言われながら、結婚15年目にして、離婚を決意しているニコラとマリー。 リスボンに住んでいる二人が、共通の友人の結婚式出席のために、パリにやってくるところから映画がはじまる。 ホテルに着いて、サブベッドを用意させるあたりで、「ああ、うまくいってないわけだ」とわかる仕組み。 ちょっとしたことでぶつかり、会話がトゲトゲしいものになる。 それから・・・一緒に友人と食事をしたり、別々に歩き回ったり、結婚パーティーに出席したりするのだけど。 ホテルでのシーンは、常に口喧嘩、または沈黙、無視、といった按配。 私はまだ15年にはなっていないが、既婚者として、すごーくよく状況がわかるだけに、疲れた。 マリーの言葉に苛々させられるのは、自分をそこに見てしまうからだ。 ニコラにひどい言葉を投げつけ、後で一人涙しながら「ごめんなさい」と聞こえないぐらいに小さな声でつぶやく。 自分が話す時には、相手にも何か言うことを求めるが、相手が真剣に話してくると、「眠いの、寝るわ」とすげなくする。 似たようなことを何度したことか!! 夫婦には、子供がいない。 そして、彼女はやや完璧主義者で、自分にも他人にも厳しいタイプだろう。 妥協が難しいのだ。 わかっていても、他に向かうベクトル(たとえば子供、たとえば愛人)がないだけに、夫に何もかも「受け止めてくれること」を求めてしまうのだ。 あ~、身につまされる・・・。 ゆえに、観ていてとっても疲れた。「早く終わってくれえ」とすら思った。 ラストシーンには、ほっとしたが、あまりに疲れてしまって、「もう1本」観る元気がなくなった。 共感度というか・・・「わかるわかる」度はむちゃくちゃ高いが、評価はあまり高くできない、という珍しいタイプの映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 30, 2007 12:06:37 AM
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