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テーマ:映画館で観た映画(8404)
カテゴリ:映画・DVD
音楽・美術・写真ジャンルの作品は、たいてい観たくなる。
『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』 「生きるように撮り、撮るように生きる」とコピーにあるけれど、本当にそうだなあと思った。 アニーは、仕事に貪欲で、妥協しない。 とてもパワフルな人生で、魅力的な人間。 ドキュメンタリーなので、説明不要だと思います、興味のある方は観て下さい。 アニーや写真に興味がなかったとしても、アメリカのセレブたちの姿が拝めるし 貴重な証言?も得られる。 彼らがなぜ、アニーに対して心を開き、はっとするような表情を見せてくれるのか。 私が思うに、それは、彼女がプロとして妥協しないから。 自分にも他人にも負けないから。 そして、彼らに対して、自分をオープンにさらけ出すから。 人間関係が、一方通行じゃ、良い作品は撮れないでしょう。 これから観る方は、HPのスーザン・ソンタグのところは、読んだほうが良いと思う。 日本では、知らない人も多いでしょうが、アメリカを代表する知識人にして、アニーの恋人でもあった人だから。 彼女の、アニーに対する影響力は甚大だったと思うし。 本当は、らいみさんと一緒に行く予定だったんだけど、彼女がインフルエンザに罹ってしまったので、「えー、なにー?」とかイマイチ気乗りしないを連れて行ったのだけど。 観終わった時点で「これ、DVD買いますから」宣言、出ました 「スーザン・ソンタグの姿がこんだけ拝めるなんて、すげーすげー」と大興奮。 ちゅうたの好きな「批評空間」の1995年第二期8号にちょっと面白い文章が載っていたので、以下引用。 浅田彰の「編集後記」より。 「本号のインタヴューの数日後、スーザン・ソンタグとアニー・リーボヴィッツの二人と写真論を闘わす機会があった。その内容はとてもここには書ききれないが、ひとつだけ明快な結論がある。ナン・ゴールディンについて、ソンタグは否定的、リーボヴィッツは肯定的、私は両面的、しかし、荒木経惟については三人とも完全に否定的だったことだ。ちょっとした差異のなかに、美学と政治をめぐるありとあらゆる問題がひそんでいる」 荒木氏のファンの方にはごめんなさい。 私は、特に荒木さんが嫌いなわけではありませんが。 でも、なんかすごくよくわかってしまったんだな、この文章。 ここから、二人でかなり話し込むこともできて、刺激的で楽しい時間を過ごせたし、この作品に感謝なのであります お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 31, 2008 10:36:45 PM
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