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テーマ:最近観た映画。(38867)
カテゴリ:映画・DVD
昨日の今日で、またこんな作品を観てしまいました。
中国の工場というのは、グローバリズムとか環境破壊とか、色々な地球規模問題の「ネタ」になるものなんだなあ 『いまここにある風景』 カナダ人の写真家エドワード・バーティンスキーのライフワークは、産業とそれがもたらす地球の風景を収める連作。 「風景」というと、私なんぞは「自然の風景」を想像するが、彼にとっては「いま ここにある風景」こそが「風景」であり、群集も、工事現場も、ゴミの山も、汚染された川も、閉鎖された鉱山も、等しく「風景」として作品化され、発表されている。 この映画は、ライフワークの一環として「中国の風景」を撮影する彼を追ったドキュメンタリー。 最初、巨大なアイロン工場をずーっと映し出していて、そのあまりの長さに唖然としたが、それほど大きな工場であり、それほど複雑な工程を経て、アイロンが出来上がる、ということはよくわかった。 ところどころで解説や会話を挟みつつも、主に圧倒的な「風景」を映し出すことで、観る側に何かしら訴えかけてくる。 しかし、特にこれといったメッセージは感じられず、ただただ「ありのまま」を提示しているように思える。 たとえば、ダムを作るために立ち退きを命じられた村を映し出す。 村の人々は、テント暮らしをしながら、自分たちが住んでいた家を壊し、家畜を連れて、ほかに与えられた場所に移っていく。 そのこと自体を批判もしていなければ、肯定もしていない。 しかし、常に「あなたはこの風景を見て、何を思うか?」と聞かれている気がする。 そう迫られているように感じ続けていたせいか、観終えた時には肩が凝っていた 写真家を追っているので、彼の写真を映し出す場面も多いせいか、通常のドキュメンタリー映画と異なる印象で、興味深かった。 しかし、これはどうお薦めして良いのやら、わかりません・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 25, 2008 12:29:44 AM
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