11月末の二日間、大阪でソルミゼーション講座をおこないます。今回は、主催者の提案があって、普段歌わない人のための、聖歌を「歌」の講座「普段歌わない人のための歌の講座」と、古楽の歌そして楽器演奏のための「古楽のためのイタリア語」講座も行います。
ソルミゼーション(古式六音階名唱)は歌手のためというよりも、すべての修道士や音楽家・音楽愛好家が音楽の基礎として歌っていたものでした。例えば、1600年頃のオルガン演奏のための必須教科書にも、最初にソルミゼーションを歌いながら弾くことが指南されています。現在において、楽器を演奏する上での「歌う」ことの重要性を、楽器を演奏する人はよく承知されています。ところが、日頃歌うことに慣れていなかったり、苦手だったりした場合に参加できる講座がないのです・・・これが、今回の企画開催のきっかけとなった講座主催者の問題意識です。なるほど!ということで、今回、様々な視点から多角的に「歌う」ことにアプローチしてみたいと思います。
一方、「イタリア語」講座ですが、まず歌手にとってはイタリア語を歌う場合にイタリア語が上手に正確に発音され伝えられるための基礎としての項目を確認します。当然、イタリア語は多くの歌手が触れる機会が多いものの、案外その肝心な部分が外れている場合が多いので、短い時間の中で要の部分を確認し実践したいと思います。そして、歌手のみならず演奏家は、それぞれの音楽の重要な特徴の一つが、その背景にあるそれぞれの言語であることを、やはりよく知っています。しかし、では、実際にそれがどういうものなのか、「語るように」そして「歌うように」演奏するため、例えば、イタリア語の場合、どういう特徴があるのか?基礎項目としてイタリア語の特徴を掴んでいきたいと思います。
ソルミゼーション講座は、どうしても理論的な説明も多くなりますが、常に歌いながら、ソルミゼーションで歌えるようになることを試みています。大阪ではアンサンブル講座がありますが、東京や名古屋では「オグミオス」という合唱団やアンサンブルの活動を受講生がソルミゼーションを基礎として行ってます。これはソルミゼーション自体が音楽的な階名唱で、音楽を楽しむための一つの基礎となっているからです。音楽の本質に近づくための様々な試みの一つとして、今回、さらに「歌う」あるいは「イタリア語」の講座が開かれます。
皆様のご参加をお待ちしています!
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