カテゴリ:ドラマ
ああ…
朝から雨が降っててユーウツです。 ![]() いや、ホントは雨って結構好きなんですよ。 でもこう冷たい雨だと外に出るのがおっくうですよね。 実は、ちょっとさっき友達とトラブっちゃいまして…。 う~ん、こういう時の雨ってちょっと淋しくなっちゃいそうだなぁ~ ![]() 昨夜「働きマン」観ました~ って、こんな状況だからちょっとテンション落ちだなぁ。 あ~、でも、見てるとさあ、 このドラマはいろいろ考えちゃうんだよ~。 私も嫁に行きそうも無いような、 貰い手なさそうな女って思われてただろうな~ ![]() とか。 私はお父さんのこと、 結構尊敬してる方だよな~とか。 ^^; (いや、エロ親父に間違いないんですけどね!) あと、確かに、事件があると、 ついその状況を写メしたくなっちゃうんだろうな~とか。 こないだ私もパトカー数台来てた時に、 あの状況を友人たちに説明してもわからないから、 写真でも撮っておけば良かった? って思った位ですから。 でも、傍から見たら、確かに異様な光景でした…。 人は何で、自分に起きた非日常を、誰かに伝えたくなるんでしょうね? だからブログも成り立ってるのかな…なんてちょっと思ったけども。 家族かぁ~。 いろんな形がありますよね。 人との絆とか、関わりって、千差万別なんだろうな。 う~、小説も書いといて良かった。 今日書いてたらもっと重くなるとこだった~! あ!でも、昨日の写真にコメントサンキュです! 前半女性ばかりなのが「女性に人気が?!」とか思って、面白かったでっす~♪ --------- 「ある女の話:アヤカ」 今年はツカちゃんがメインでやってるバンドのライブでクリスマスを過ごした。 対バンにマノくんたちのバンドも出ていて、 エリといっしょに見に行った。 やっぱり男だけのバンドって迫力がある。 ツカちゃんがすごく楽しそうにギターを弾いていて、 見ている私まで、何だか嬉しくなってしまった。 あの人、私の彼氏なんだ~! そう自慢したくなってしまう。 なのに、他の女の子が、 あの人カッコいいね!って、 トイレで話してるの聞いちゃうと、 自分だけのツカちゃんでいて欲しくなる。 すごく矛盾した気持ちが自分の中にある。 みんなが頭を振ってたり飛び跳ねてるの、 一歩離れて見てると、結構笑えるね~って、 エリと爆笑しながらノリノリで騒ぐ。 楽しい。 みんなでキャーキャー言って、 打ち上げは居酒屋で飲んだ。 呼んでもらえる優越感。 受験するハルくん以外は、 みんな進路がほぼ決まっていて、 大ハシャギだった。 エリは就職、マノくんとヒガシくんは専門学校に行くことが、 ほぼ決まっている。 いつまでもこんな楽しい時間が続くような気がしてた。 もうすぐ卒業って夜、 エリから電話がかかってきた。 エリは泣いてた。 「どしたのエリ?どこにいるの?」 「ご…ごめ…。アヤ… 私…ダメだった。つらくて…。」 「今から行くよ? 家にいるの?」 私は自転車で行けるところを車で行くことにした。 親には、エリの家に泊まるって言って。 ちょうど冬休みに免許を取ったので、 毎晩近所へ運転の練習をしていたところだった。 「何?車で来たの?」 「うん。どっか行こうよ。 練習付き合ってよ。」 「やだなあ。死ぬかも。 でも、結構乗ってるんだよね? ま、いいや。 安全運転してよ。」 私たちが向かったのは、近所にある川だった。 川原に車を止めて、 寒いから中で川を見ていた。 「マノにフラれた。」 エリが自動販売機で買ったコーヒーを飲みながら言った。 「もう卒業じゃん? 自分の気持ちにケリつけたくて。」 「そっか… 言ったの?」 「うん。言った。 ダメなら、諦めたいから寝てくれって言った。」 「え?!そんなこと言ったの? マノくん、何だって?」 「私は友達だから絶対ダメだって。 特別な女友達だからって…。 ズルくない?そんなこと言うの…」 エリは思い出したのか、また泣き始めた。 「友達になんかなりたくないよ。 一度でもいいから女として見て欲しかった。 でもね、もういいや。 諦めるようにする。 私結構ガンバったと思う。 もうね、これ以上はムリだと思った。 バカだよね。」 「バカなんかじゃないよ…。」 私は何も言えなかった。 彼女の一途な気持ちを、側で良く見ていたから。 ある意味、マノくんが一度だけ寝たとしても、 それはそれで仕方ないことだと思う。 寝なかったのは、 エリみたいな真っ直ぐな子と寝るのが怖かったんじゃないかと思った。 「バカなのはマノくんだよ…。」 エリはずっと泣いてて、 川がずっと流れていて、 夜の月明かりで川が光っていて、 車の中で女性シンガーがセツナイバラードを歌っていた。 青春ドラマみたいじゃん…。 まだ早くない? 陳腐だけど、そんな中に自分がいるのが不思議な気がした。 私たちの居場所は、 あの公団の前の公園で、 草野球をしている姿だったんじゃないのかな。 男とか女とか、 いつの間にこんなとこまで来ちゃったんだろう。 よくあるって言われる青春のヒトコマってやつに、 自分たちが紛れ込むなんて、 考えもしなかった。 その日はエリの家に泊まった。 コンビニでお酒買って、 ヤケ酒ってやつに付き合った。 いつか、こんな日も笑える時が来るんだろうか? 今は考えられないけど…。 春が来て、 私はエスカレーター式で短大へ。 ツカちゃんはそのままバイト先のスタンドでフリーター。 お互い、変化と言えば変化なんだけど、 あまり環境がガラリと変わるワケでもなかった。 私は学校へ行って教科書を眺める度に空しくなった。 このままこの勉強をしてOLになって…。 それが私の人生なんだよな~って漠然と納得してるのに、 心のどこかで、妙に馴染めない違和感を感じてモヤモヤしていた。 女子大生になってからと言うもの、 ツカちゃんと会うのは、ツカちゃんの部屋ばかりになった。 「あ~、何か、一日中働いてばっかで疲れた~。」 「大丈夫?」 「うん…。」 「最近ギター弾いてる?」 「ううん。別に。」 「何かあったの?」 「いや、疲れてるだけ。 帰ると眠くなっちゃうし、やる気ないんだよね。」 「そうなんだ?」 あんなに好きだったギターに触らなるなんて…。 ツカちゃんは夜遊びをしまくってるみたいだ。 新しい友達ができたのか、 夜電話してもいないし、 かかってくる時は外からが多くなった。 私はツカちゃんの買ってる少年何とかって週間の漫画を読んでいて、 ツカちゃんは私の膝に頭を乗せて転がっていて、 しばらくツカちゃんが寝てることに気付かなかった。 疲れてるんだな…。 ツカちゃんの安心したように眠る顔を見ていたら、 何だか大丈夫なのかな?って心配になった。 ツカちゃんはここのところ、 少し無気力になってる気がした。 夜遊びの反動なのか、 仕事のストレスなのか、 どこかに出かける気も無いみたいだ。 こうして家にばかり閉じこもっていると、 何のためにここに来てるのかわからなくなってしまう。 私が来ても寝てばかりだし。 帰った方がいいのかもしれない。 せっかく一週間ぶりに会えたのにな…。 私はため息をつく。 久しぶりに出かけようって待ち合わせをしたら、 ツカちゃんはハルくんを連れてきていた。 「ごめーん。 お邪魔していい? 暇でさ~。」 「いいよ!いいよ! もちろーん!」 最近倦怠期ってやつなのかな~って思っていたから、 ハルくんの存在がありがたかった。 いっしょにボーリングしたり、カラオケしたりした。 ツカちゃんの元気な笑顔が久々で嬉しい。 「あ、ゴメンアヤカ!ちょっと金が無いんだよ。 給料日まで貸して!」 「うん。いいよ。」 私がツカちゃんに何気無くお金を貸すのを見ていたハルくんは、 ツカちゃんがトイレに立つと、私に言った。 「アイツ、アヤカちゃんから金借りたりするの?」 「あ、うん。給料日前に時々。 ちゃんと返してくるよ。」 「それならいいけど…。 アイツ、前は女に金を借りるようなヤツじゃなかったのにな…って。 それに自宅のくせに何で金無いんだろ?って思って。」 「うん… それはよくわからないけど。」 「アヤカちゃん、ちゃんと聞いた方がいいよ。 アイツさ、夢追いたいようなこと言って、 何だか夢に逃げてるみたいで、 俺心配。」 「それ… 私が言わないとダメなのかな?」 「彼女じゃなくて誰が言うの?」 「うん。そうかもしれないけど…。」 もうそこまでお世話焼きたくないの。 そう言いそうになった。 大体、こういう話って、 彼女が何か言って何とかなるものなんだろうか? ツカちゃんだっていろいろ考えて、迷ってて、 思うようにならなくて、 どうにもならない自分がいたりするんじゃないかな… って思う。 私のモヤモヤと同じように…。 実はこの前そのことで、 ツカちゃんと喧嘩っぽくなったばかりだった。 ギター触らなくなったね。 仕事も変えちゃったし。 女子大生してるアヤカに何がわかるんだよ? 短い時間で沢山稼げる方がいいだろ? 寝てばっかりでつまんないよ。 仕事してると疲れるんだよ。 毎日働いてみればわかるよ。 じゃあ何でお金無いの。 いろいろ金かかるし、欲しいもんがあるの。 欲しいものって? ホントに音楽と関わっていたいんだよね? もーいいじゃん、別に。 また、別に…なんだ。 ねえ、会ってる時は、楽しい話しようよ。 そうだね…。 何が楽しい話になるのかわからなくなってしまった。 ツカちゃんは、かったるそうにギターを弾いた。 それでもいつか、 前のようにツカちゃんが私のことを見てくれるって、 そう信じてた。 だからいっしょにいた。 あのライブを見るまでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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