テーマ:最近観た映画。(39239)
カテゴリ:映画
ドモです!
午前中大掃除してました!(ようやくやる気! ![]() とりあえず、コリラックが窓拭き手伝ってくれたので、 拭き系は終わりました~。 ![]() 午後は買い物と、ベランダ掃除します。 昨日はとりあえずカーテン洗いました。 ![]() いらない物を捨てる作業までは追いつかなそうな予感がします…。 ![]() コリラックは宿題のプリント2枚を済ませました。 もちろんwiiするためです! 私がもうバテてます…。 ![]() 「レディ・イン・ザ・ウォーター」観ました~ 内容は、 ある不思議な女性を、アパートの住人たちが助けるファンタジー物語 って感じかな。 シャマランさんが子供を寝かせるために作った物語らしいです。 うちの子供に話すには、ちょっと難しい話だと思いましたが、 なかなか面白かったですよ! 何だかね~、ドラゴンクエストって感じ! 誰がどの役割を担うのか?ってことに、 見てるこっちが、誰?誰?誰? って思いながら見てました~。 あまり期待してなかったのも良かったんだと思います。 純粋に子供のための寝物語的に観てたので、 ちょっと童心に戻った気がしました♪ あまり構えずに、ファンタジーを観る感覚で観るとGOODだと思います! ![]() それにしても、不思議少女の顔、怖過ぎ!!! 夜出会いたく無い人だと思いましたね。 それと、 あの人が守る人とはね…。 爆笑しましたよ~! ![]() ------------- 「ある女の話:アヤカ」 ポストを覗くのがクセになった。 タカダくんがレトロに手紙をくれるから。 あ!今日は入ってる! タカダヒロトって名前が書いてあった。 中に入ってるのは写真と絵。 写真の裏側に短くメッセージが書いてある。 男ばっかで、真っ赤な顔した人が何人もいる。 居酒屋? 「同期で飲んだ」 「コイツ、同じ部署のバカ」 絶対女の子もいるはずなのに、 ちゃんと写って無いの送ってるんだろな。 桜の写真があった。 ビルに囲まれた公園に一つポツンと。 「アヤちゃんに会いたいなー」 その桜でも描いたのか、 タカダくんっぽい絵が描いてあった。 ふううううん。 ちょっと顔がニヤける。 私も現像しておいた写真を出す。 「私の職場」 「仲良しのパートさん」 「お昼の友達」 私を写したのが男の社員さんだって知ったらヤキモチ焼くかなぁ? しかも食事誘われてるし。 まあ、既婚者がノリで言ってるだけなんだけど。 会えた時に暴露してみよう。 タカダくんがうろたえるところが見てみたい。 うふふん、と笑って、私は封筒に写真を入れた。 ちょっと思いついた絵も描いた。 「私もタカダくんに早く会いたい~!」 ハートマーク! 赤に塗ってみた。 キスマークに見えるように、キスマークを描いて見た。 驚くかな? 驚け!驚け! バッカだわ~。 こんなのメールで送ればすぐなのに。 メールはメールで送るけど、 この手紙って言うのがなかなか楽しいと最近知った。 今日手紙届いたよ。 返事出した~! ショートメールを出す。 ほんと? 楽しみにしてる! 夜に返事が返ってくる。 会えない時間も楽しいなんて~、 何てこと~? 数日後にメールで返事が来る。 あのキスマーク何?! 本物? ドキドキもんです! あはははは!って画面を見て笑う。 本物はもっとベタベタしてて、紙に移っちゃいます~! すぐに返事が来た。 今度は本物にして! ゴールデンウィークは、 タカダくんが一人暮らししてる街に呼んでもらった。 親には、会社の友達と旅行って言って。 多分もうバレバレなんだろうけど、 親もいちいちツッコンで来ない。 彼氏の一人でもいない方が心配とか言ってた。 でもデキちゃった婚は無しね! って、釘は刺されてる。 スーパーに行って、 いっしょにご飯作って食べたり、 近所を案内してもらったりした。 近くに堤防があって、 そこで二人でぼんやりと川を眺めた。 故郷の川とまた違うね。 でも、繋がってるのかもしれないね。 何て言いながら。 繁華街の方に行って、映画観てみたり、 美味しいって言うラーメン屋に行ったり、 家の中で転がってたり、 気が向いたら抱き合ったり、 本当にアッと言う間だった。 帰りの電車に乗るのが淋しかった。 でも笑顔で手を振る。 最後が泣いてる顔なんて嫌だもんね。 扉が閉まると、またずっと会えないんだ…って思った。 それ位、私たちの距離は遠い。 すぐに会える距離じゃない。 風景が変わって行くのを見て、 離れてくんだと思った。 淋しい。 淋しい。 それ位遠くにタカダくんは行ってしまったんだ。 手紙のやり取りが続いて、 私はウキウキする。 もうすぐ夏休み。 タカダくんがお盆に帰省することになってる。 私の休みとちょっとズレるので、 後半は私がタカダくんのところに行くことにした。 真夏の遊園地は混んでいた。 ほとんどが家族連れだった。 プールも沢山の人がいた。 木陰にビニールシートを置けて良かった。 日差しがジリジリと痛い。 「夏はこの遊園地、こんなに混んでたんだね。」 タカダくんが寝転がりながら言う。 地元の、 子供の頃みんなで来た遊園地。 「そうだね。 あの時は春休みだったっけ? こんなに混んでなかったよね。 バイキングなんて、連続で乗れたし。 ジェットコースターは連続12回記録を作ったもんね。」 そうそう!ってタカダくんがあははは~って笑う。 「今はもう無理だな。 胃が絶対ひっくり返る。」 「うん。アレって何でだろうね? 子供の頃は全然平気だったのにね!」 「後でジェットコースターに12回って書いちゃったの、 確認しに行って見る?」 「うん。」 冷やしたポカリをゴクゴク飲みながら言った。 「あ~、そう言えばさぁ~、 あの時だ。 アヤちゃんのこと、ちゃんと見るようになったの。」 「え?なあに、それ?」 「いやさ、それまでは、アヤちゃんのこと、 ただのヨッちゃんの、ねーちゃんの友達位にしか見てなかったんだけどさ。 ほら、覚えてる? 俺らの近所で駆け落ち騒ぎがあったの。」 「ああ、うん。 どっかの家のお父さんとお母さんが駆け落ちしちゃったやつね。 お母さんの方、私のクラスの子だったもんね。 覚えてるよ。」 「ここに来た時さ、その話が出たんだよ。 みんなで昼食べてた時に。 で、ヨッちゃんが、信じらんねーって。 親は親だと思ってたって。 自分ちじゃ有り得ないとか何とか。 で、エリちゃんも、 親って男とか女とかって感じしないとかって言っててさ、 あー、この家は幸せそうだなって、俺思ってたんだよね。」 私もぼんやり覚えてる。 その時のこと。 同じこと思ったから。 「エリんちは、見合いとかって話だったからね。 親がHしてるなんて考えられないって言ってたよ。」 「あ、それ俺も聞いた。 でさ、その時にみんながそうだよね~って賛成する中、 アヤちゃんが言ったんだよね、ボソッと。 男と女じゃなきゃ私達が生まれること無いんだから、 有り得るんじゃないの~って。」 私はあははって笑った。 よく覚えてるねーって。 「うん、俺も同じこと思ってたからさ。 うち、あの頃親が離婚しそうだったんだよ。 母親が家出して戻ってきたことあった。 どっちについてくる?とか言われて、泣きそうだったもんね。 親って家族だけど、夫婦は他人なんだって、 その時すっげー思ったよ。」 タカダくんもポカリを飲んで続ける。 「アヤちゃんが言ったことで、 ちょっとこの人はわかるんじゃないかな?って思ったんだよね。 俺が思うこととか。」 へぇ~って私は照れて、 またポカリを飲んだ。 マセたこと言ってたもんだ。 「子供のくせに、生意気なこと言ってたんだね、私。」 「でも、ちょっと嬉しかったよ。 自分だけ大人にならなきゃいけないような気がして、 周りのみんなが無邪気に見えて、 すごく羨ましかったから。 アヤちゃんも俺と同じ気持ちになったことあるのかな?って。」 「うん…。 そんな感じあるかな…。 まあ、うちも離婚しそうになったこと何度もあるから。」 「ふーん、やっぱそうなんだ?」 「うん。」 お互い顔を見合わせて笑った。 「可笑しいね。 小学生の頃にどうなのかな?って思ってたことが、 今になって解けるなんてね?」 「あの頃は聞けなかったからね~。」 「ここに来なければ思い出さなかったしね。」 不思議な気持ちになって、 またプールで体を冷やすことにした。 暑い。 あの頃タカダくんがそんなふうに思ってたなんて、 私は全然知らなかった。 いつもは大人びて見えるタカダくんが、 小さな少年のように思えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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