テーマ:小学生ママの日記(28599)
カテゴリ:二年生生活
ドモです☆
今日はあったかかったけど、 街のあちこちはクリスマスムード。 そんなワケで我が家も… 毎年同じ白いクリスマスツリー☆ でも、 年々汚れてきてます! でもって、息子がこんな手紙をくれました♪ お母さんへ いつもせんたくとか りょうりとかしてくれてありがとう。 お母さんいつもりょうり おいしいよう。 いつもお母さ げんきでいてね。 あ~もう! ヤバイ~! カワイイ~!(親バカ) なんて素晴らしいことを~!(かなり親バカ) 学校で書いてきてくれたようなんだけど、 一足早いクリスマスプレゼントをもらった気分でした☆ カレー鍋、初めて作ってみました~! PS:今年も行ってきたよ 私はまた一つ アナタより歳を取ったよ 歳が離れるほどに 淋しさが増えていくよ 全てが最近あったことみたいなのに いつか忘れていくのかな それでも アナタはずっと 私の心の中にいる気がするよ ----- 「ある女の話:カリナ」 (今までの簡単だけど長いお話) ミゾグチカリナは高校生の時に無視系のイジメにあったことから、 マツシマカエデ(マッシー)と言う女の子と親友になった。 マッシーは幼馴染で高校の教師であるスギモト先生と恋人関係だったが、 長い年月のもつれから別れた。 カリナはそんなマッシーの一途な恋に憧れながら、 大学時代に知り合った青山(アオヤン)くんと、 いろいろあって、ようやく付き合うことになった。 穏やかな付き合いが続く中、 なんだかんだでプロポーズをされる。 カリナは会社の同僚イシタニに心が微妙に動いてしまったことで、 どうしたらいいのか悩み、 遠く離れてしまったマッシーに会いにきた。 だが、 マッシーと別れたと思っていたスギモト先生が、 なぜかマッシーの部屋に訪れた。 二人はまだ付き合っていたのだった。 (以下本文) お皿を洗いながら、 さっき、みんなでいっしょに食べた夕食のことを思う。 まるで、二人の新居に遊びに来た感覚。 ホントにそうだったら良かったのに… そして洗い終わると、お風呂にお湯を溜めた。 二人は、このままでいいんだろうか… 私は、何となく心配な気持ちになって、ため息が出た。 運命とか、出会う順番とかって、 一体何なんだろう… どうして大事だと思うのに、 そのままでいられないんだろう… お風呂から出て、髪を乾かしていると、 マッシーが戻ってきた。 「おかえり~。 良かった。 今お風呂から出たとこだよ~。 早く入っちゃえば?」 「さんきゅー! そうする~!」 マッシーがお風呂に入ってる間に、 私は布団と酒盛りの準備をした。 携帯の電源を入れて、メールのチェックをするけど、 青山くんからのメールは無かった。 水曜にケンカしたようなプロポーズをされて別れたきり、 連絡は一度も入ってこない。 あの言葉は本気なんだろうな… やっぱり、私から連絡しなければ、 もうこのまま連絡してくる気は無いのかもしれない。 別れるつもりでいるのかもしれない…。 変な感じがした。 ほぼ毎日のように、短いやりとりがあって、 それを当たり前のように感じてた。 いつもどこか身近に感じてた。 だから、いない時も安心していられた。 プッツリ音沙汰が無くなるなんて考えられ無いし、 考えたく無い。 でも、結婚しないなら、手を離して欲しいって言ってた。 疲れてるって、言ってた。 私たちも、 離れたら、お互いの存在を確認できるんだろうか。 離れて、必要だと思った時には、 もう遅いってこと、 取り返しのつかないことがあるかもしれない。 それを運命だって、 私は受け入れられるんだろうか… 「マッシー。 先生帰っちゃったの…?」 お風呂から出てきたマッシーは、 缶ビールを冷蔵庫から出してきた。 「うん。」 「それで良かったの?」 「だって、タッチャンの家、ここじゃないし…」 「そうだけどさ…」 マッシーは髪をバサバサっと拭いて、ビールをゴクゴクと飲んだ。 そして、ウマイ!って言ってから、ドライヤーで髪を乾かした。 私は缶カクテルを飲んだ。 コレはハズレだな~とか思いながら。 「やめようと思ったんだよ…何度も…」 マッシーはビールを飲むと言った。 「顔を見ると、これが最後かもしれないって、いつも思う。 これで最後にしよう…って。 でも、離れるとやっぱり会いたくなって、 どうしようもなくなる…。 誰かと会えば、その時だけ気が紛れるけど、 心のどこかでタッチャンのこと考えてる。 サイテーだね。」 私はつまみをかじるマッシーを横目で見ながら、 マズイ缶カクテルをゴクゴク飲んだ。 「そのうち別れるよ。 ホントに別れる。 だって、こんなこと、続くワケないもん。」 マッシーはビールをもう飲んじゃったみたいだ。 またワインに切り替えた。 私ももらう。 「ヤダね~。ヤダヤダ。 愛人人生だ~。」 「やめなよ、そんなこと言うの…」 私が言った。 珍しくマッシーはヤケになってる気がした。 「だってホントのことじゃない? 惨めだよ。 会いたくてもすぐに会えない。 私のせいで、タッチャンが困ったことになったらどうしよう?って、 返事が来ないだけでビクビクしてる。 でも何で私がビクビクしなくちゃいけないの? ホントは… もしかしたら、私がいたかもしれないのに。 私がタッチャンの横にいたはずなのに!」 マッシーは顔を抑えた。 涙を堪えてるのがわかった。 私はそんなマッシーに耐えられなくなって、言った。 「いいじゃん! もう、好きなら愛人だろうが何だろうが! ホントじゃなければ、 いつか終わりが来るよ! やれるとこまで、終わりが来るまで、 納得するまでやればいいじゃん!」 マッシーは、私の勢いに押されて驚いていていた。 そして泣きながら笑った。 「いつも… カリナが言うようなこと考えてるよ… そうじゃなきゃ、 時計の針を戻せないか?って… いつも…」 私はマッシーの肩を軽く撫でた。 マッシーは、ゴメン…って言って、 涙を拭った。 こんなふうな夜にするつもりじゃなかったのにね。 ゴメンね…って。 私は首を横に振った。 私の目からも涙が出てた。 「相手が好きだと思ってなきゃ、 愛人にさえなれないよ。 結婚してるのに、それでも想われるなんて、 マッシーすごいじゃん! すごい愛されてるじゃん。」 マッシーは軽く笑った。 私はマッシーの髪を撫でて、 バカなこと言ってるな…って、思いながらも、 ずっと肩を抱いて泣かせたままでいた。 そのうちマッシーは泣き疲れたのか眠ってしまった。 もしかすると、 初めて爆発したのかもしれない… 誰にも打ち明けられなくて… 私にさえ… マッシーの疲れたような寝顔を見て、そう思った。 電気を消して、私も寝ることにした。 携帯を見ると、やっぱり青山くんから連絡は無い。 ため息をついた。 電気を消したら、 月の明かりが空を明るく照らしていた。 私がいたかもしれないのに 私が横にいたはずなのに 胸に突き刺さった。 青山くんにこのまま連絡をしなかったら、 私もいつか、同じことを言うかもしれない。 あれは、 数年後のもう一人の私だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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