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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:その他
dynasty2399さんが先週日曜日高円寺で行われた反原発デモのことを書かれている。 私もそのような呼びかけが行われていることはツィッター等の情報から知っていたので、これがどのように報道されるのか、興味を持っていたのだが、大手新聞(私が見たのは翌日の朝日、毎日、日経朝刊だけだが)にはどこにも書いていない。ネットで検索すると辛うじて次のような記事が見つかる。 これが海外に目を転ずると普通に報道されている。フランスのLe Monde紙には都内の2か所であわせて17,500人が参加した反原発デモが行われたときちんと書いている。 今時の若者がコンサートやスポーツ観戦以外で自発的に17,500人も集まることなど前代未聞であり、それだけでニュースバリューが高いと考えるが、マスコミに真面目に取り上げられないのはなぜか。 一つ考えられるのは、今のマスコミの経営層の姿勢。マスコミだけではなく、政官財のトップに鎮座しているのは学生運動の経験者が多い。その方々がある意味で「思想」のない今回の反原発デモなど何の意味があるのか、と軽視した可能性。ただ、集まって騒いだだけだろうと。 二つ目は「隠したい」ため。ただでさえ、原発事故の収拾ができないでいるところで、反原発デモ等を取り上げて、世論を動揺させたくない。 どちらにしても国民は知る権利を保障されていない、あるいは馬鹿にされていることにもっと怒りを持つべきである。昨日、菅総理が福島第一原発周辺には20年住めないと云ったとか。情報を小出しにして、安全、大丈夫、を繰り返したあげく、住めないとは。住めないのであれば、土下座でもして誠心誠意住民に説明すべきだろう。それを人ごとのように云う。 そう云えば菅総理はまさに市民運動の出身の方。そのリーダーシップを発揮してほしいところだが、悲しいかな、彼のリーダーシップはアジテーションの域を出ないのだろう。人を使えないのだから話にならない。というか使ったことがないのだろう。 海外から見た今回の大震災に対する日本の評価は何を見てもだいたい同じ。「日本国民は大災害にも関わらず我慢強く、立派に対応しているが、日本政府、東電は情報開示、災害への対応等すべてにおいて後手、後手に回り、最悪」。特に原発事故は天災ではなく、人災であることを指導者達は胸に刻むべきだ。
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