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Mr. Cats' Gardenのブログ あるいはニャンスケの生活と意見

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2022.05.07
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2022/5/1     ロビー・ヒーロープレビュー公演、2021/2022シーズン演劇 シリーズ「声、議論、正論、極論、批判、対話、の物語」vol.2、新国立劇場小劇場、
原作:Lobby Hero、 Kenneth Lonergan 作、 翻訳:浦辺千鶴、演出:桑原裕子、
 若い警備員ジェフ:中村 蒼、若い見習い警官ドーン:岡本玲、ベテラン警官ビル:瑞?健太郎、警備員の上司ウィリアム:板橋駿谷       
図1。チラシと半券からこの芝居の雰囲気の一端を!

 高級アパート(日本風に言うと高級マンション)のロビーで不安定な雇用関係の下で警備員をしているジェフと警備会社上司のウィリアム、新人見習い警官(女性)ドリーとその上司のベテランやり手警官のビル。この二組の上下関係、一見良くいっている様なのだが、しだいにパワハラ状態が両者に出現する。そして、男女の上限関係では起こりやすいパワハラとセクハラが一緒になったような事態で、ドリーは次第に追い込まれて、自分の夢である警官本採用の実現に、ビルの要求に屈することも仕方がないかと極めて真面目に考え始める。典型的なハラスメントの展開が瀬戸際になって来ている。

 ウィリアムとビルは仲が良い。ジェフとドリーも話が出来る間から。そして、ジェフとドリーの会話の中で、ウィリアムの弟が起こした殺人事件を、ウィリアムが偽証でごまかそうとし、それを優良警官として知られているビリーが保証して、陪審員達を騙してしまったというような事実が浮かんできた。 
4人が会した高級アパートのロビーで、ジェフの勇気ある発言が、ビルとウィリアムの犯罪を暴き、ドリーの危機を救う。そして若い二人は目出度く2人は結ばれることに!

 この作品、ニューヨークの悪徳警官とセクハラパワハラ問題を明快に扱った、快作である。しかし、9.11以来、ニューヨークの警察官達の良い面も沢山出てきて、何となく居心地が悪い題材になってしまっている感も無くもない。 初演は何時だったのかを検索してみたら、何と、2001年3月オフブロードウェイで、とある。9.11の半年前だったのだ。9.11以降、この作品が何となくお蔵入りみたいな感じになっていたとしてもおかしくない。 

 再演は2018年になった。そしてこの年、トニー賞受賞。18年遅れての認知・受賞というような気がする。 
 今回初日本上演、この翻訳は素晴らしい。本当にバイリンガルな訳者なのだ。英語でのニュアンスをそのままに日本語で語っている。そういう感じがした。米国で会話劇を見ている雰囲気で観劇。4人とも文句なく好演。設定された場にドップリと浸りきり、役に成りきって演技している感じ。私ニャンスケ、年齢性別不詳の存在なれども、ジェフにもドリーにも久しぶりにときめいたのであります。



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最終更新日  2022.05.07 02:17:12
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