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Mr. Cats' Gardenのブログ あるいはニャンスケの生活と意見

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2022.07.16
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2022/7/3 紙屋町さくらホテル、こまつ座第142回公演
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、
作:井上ひさし、演出:鵜山仁、
二世のホテルオーナー神宮淳子:七瀬なつみ、共同経営者熊田正子:内田慈、 新人浦沢令子:神崎亜子、ホテル客だった大島輝彦博士:白幡大介、 さくら隊リーダー丸山定夫:高橋和也、さくら隊女優園井恵子:松岡依都美、特高戸倉八郎:松角洋平、元陸軍中佐針生武夫:千葉哲也、天皇の密使長谷川清:たかお鷹

図1 チラシと半券のコピーから本公演を記憶に止めよう

 ニャンスケは宿主共々舞台に引き込まれていっていた。史実と実在した人々に創作を交えた物語。原爆投下の2ヶ月ほど前に広島入りした新劇旅回り一座。

 軍国日本の時代、全ての団体、つまり学校、楽壇、劇団等には反軍国的・反戦的な思想流布や教育が行われていないかを見張り、同時に軍部の意向を伝えるために憲兵が派遣されていた。彼らは派遣笹に常駐しているため、中には次第に派遣先の活動内容にも理解を示すようになって、派遣先の活動が国の意向と極端にぶつからないように、派遣先と意見を交わすようなものも出てきていた。

 この旅回り一座の他に、天皇の密使として各地を視察し、本土決戦が可能か否かを奏上しようという退役将軍や、軍の意向を至上と考えている退役軍幹部など、様々な人が紙屋町ホテルに同宿していた。

 戦後数年して、天皇の密使だった男と軍の意向を至上としていた男がばったり遭遇して、紙屋町ホテルでの日々を振り返り、原爆の日まで広島で舞台を続けていて被爆し多くが死んだ劇団員達の思い出を語る。。

 思想統制・言論弾圧・情報遮断による洗脳、など専制主義・軍国主義の恐ろしさを知らしめる素晴らしい舞台。良いものを見た、良かった。

 だがしかし、家に戻り宿主のファイルを開けてみて驚いた。何と、約20年前、2003/12/20、紀伊國屋ホールで見ていたのだ、 こまつ座71回公演 辻萬長、土居裕子主演、紙屋町ホテル。 全く記憶が無いのだ。宿主もその相方も、ニャンスケ同様記憶が無いらしい。 20年経つと感激は忘れられてしまうのか。いや違う!それより前の舞台を記憶しているでは無いか。多分あの頃、宿主も相方も、公私に様々なことがあって、また感激直後に立て続けに用事が続いて、感激が定着しなかったのでは無かろうか。あるいは、舞台の構成とインパクトがイマイチだったのか?判らない。

 今回の舞台が記憶に残ることを期待したいのだ。ニャンスケだけで無く、7月3日の舞台を見た皆さんに、この芝居が訴えていた、反戦と反言論弾圧への誓を永く記憶に止めよう。



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初日への手紙(2) 『紙屋町さくらホテル』『箱根強羅ホテル』のできるまで [ 井上ひさし ]​​
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最終更新日  2022.07.16 00:06:00
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