カテゴリ:大和絵
写実に留まらないと言う事は、実に大切なポイントで、 写真のない時代なら、ともかく。現代の様に3Dでもまだ足りない? と言い始めている様な今では、本物ソックリに描く事に大した意味はありません。 別に、写真がない時代であっても、絵というのは、一つのファンタジーでありますから、 本物ソックリでなければならないモノでもなかったのです。 ただ、視覚的な記録が必要とされたのは今も昔も同様。 見たままソックリ描く事は、色々と必要であって、まあ、技術ですね。 誰にでも出来るわけではないにしても、訓練すれば相当沢山の人が出来る様に熟練されるようになる物・・・と言えましょう。 だから、何処もカシコも全部見たままに描いてしまったら、それは技術的には優れていると いえますが、それでは、・・・ファンタジーがなくなるので、夢がないから、面白くない・・・美術とは違うのです。 日本画=大和絵は、ソコノところが実にハッキリしていて、省略と誇張の所産である大和絵 こそ美術そのものであり、世界に類なき、最高の芸術である。と言い切れるのであります。 ご紹介してきた【春日権現霊現記絵巻】が、それを証明しています。 描かれて800年経った、この作品が証明していると言う事は、押して知るべし・・・・ で、ありましょう。 ![]() ![]() 錦織り成す全山紅葉の景に、新雪が積もる・・・・この世の最高の景観を描いたのがこれ! 写実じゃあありませんですね・・・・。 しかし、美しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月28日 22時05分32秒
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