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日本を今一度、洗濯いたし申し候

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2010年10月31日
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毎週大河ドラマを見るのが過去15年くらいの習慣になって見ているのですが、秋になってからの龍馬伝は酷い。特に今日のは相当なイデオロギーが入っていましたね。「皆が笑うて暮らせる国を作る」としきりに言いますが、明治維新の一番の目的は何ですか。それは、外国の脅威に対抗できる国作りを目指すための政権交代だったはずです。龍馬伝自体、夏頃まではそう言う論調になっていたはずです。それが、いつの間にか日本という地獄の様な国があって、それを変えるために龍馬が奔走し、イギリスの力を借りて古い日本を打倒すると言う筋書きにすり替わっています。おもとと言うキリシタンの娘が迫害されて、イギリスに亡命するかのようなシーンがありましたが、あんまりですね。確かに江戸幕府のみならず、明治政府も当初はキリスト教を禁止していました。弾圧していたのは事実ですが、宗教弾圧は日本だけですか。おもとの逃げようとしていたヨーロッパこそ、イスラム教に宗教戦争をけしかけたキリスト教の治める国ではないですか。キリスト教国家ほど、宗教弾圧の厳しい国はないんじゃないですか。科学がキリスト教の弾圧を受けていたことは皆さんご存知ですよね。ガリレオの一件は有名な話です。あんな、馬鹿げた弾圧、日本にはありましたか。

 何故か、日本では常に日本が悪者になるようなドラマや特集が蔓延しています。こんな国は他に類が無いんじゃないでしょうかね。日本の江戸時代はむしろ、世界的にもまれなほど、戦が無い平和な時代だったのは、歴史的な事実ではないですか。

 今日の龍馬伝で、パークスが "Japan must change"と言い放ちましたが、当時のイギリス人が、日本に変革を求めていたと思いますか。日本が変革を求めたのは、イギリスなどの西洋列強の脅威から日本を守るためです。何でイギリスがその変革を望むんでしょうか。イギリス、フランス、ロシアなどの西洋列強は日本を植民地化したかったことは間違いないでしょう。日本が強くなって自分達に対抗されれば西洋列強からすると不都合なはずです。それをするなとは言えないまでも、協力するわけがないでしょう。何故当時イギリスが薩長を助け、フランスが幕府を助けたか。それは日本における覇権を争っていたからです。だから、幕末の内乱が長く続くことは他国の介入を許し、危険な状態に陥るのです。イギリスとフランスがアメリカ大陸での覇権をかけて戦っていることは皆さんご承知の通りです。同じ争いを日本でも繰り広げようとしていたと考えるのが、ごく自然な解釈だと思います。龍馬はその辺りをわかっていたから、平和的に政権交代を実現させ他国の内政干渉を最小限に抑えたかったから大政奉還をしたのは間違いないでしょう。

余談ですが、徳川慶喜が鳥羽伏見の戦いで、戦場離脱をした行為自体は無責任な一面を否定出来ませんが、結果として内戦の泥沼化は防げたのは事実だと思います。当時、幕府の軍事力も相当高かったそうです。兵力は幕府が薩長軍を圧倒していたそうですし、開陽丸は海戦において、薩摩を圧倒したそうです。必ずしも、戊辰戦争で薩長が一部始終楽勝したわけではないのです。徳川慶喜が全力で薩長に対抗すれば、もっと有利な戦が出来たかも知れません。しかし、長期的な内乱になった可能性は非常に高かったでしょう。慶喜の晩年、明治天皇が、慶喜に謝意を表したと言う話があります。明治維新が実現出来た裏には、慶喜が政権返上をし、その後新政府に逆らう動きを一切しなかったからだったと聞きますが、慶喜自身意図してしたかどうかは別にして、結果的に日本にとって非常に大きな貢献をしたことは間違いありません。その意味でも、今回の龍馬伝は慶喜を愚か者の様な描き方をして、非常に脚色が酷いと思います。






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Last updated  2010年10月31日 21時49分24秒



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