国民の居ない日本
先の衆議院選挙は、何度思い返しても浅ましく、愚かな選挙だったと思います。この選挙を振り返って感じるのが、日本には国民が居なくなったということです。現代日本人の多くは日本国民ではなく、唯日本に住むだけの住民なのです。日本のことを本気で考えられる「国民」は殆ど居ないと思います。 今の日本人にとって、日本の政治は全て他人事なのです。国家の問題は国民全員の問題であるにも関わらず、国会議員に「何とかしろ」と非難を浴びせまくる有権者が溢れています。消費税を上げるなと叫ぶ有権者がこの典型です。今の有権者にとっては、我々日本人共通の財産であるこの日本国がどうなろうとも関係なく、どれだけ政府からお金がもらえるかと言うことに終始しています。だから、今の有権者は外交、安全保障にまるで無関心なのです。私はこういう人達を日本国民とは認めたくない。日本に住む、ただの住人です。愛国心のかけらもない人達は国民を名乗る資格はありません。 もう一つ私が非難したい人達が居ます。それは、自民党も民主党も同じだから、どこにも投票しないという人達です。これは、極めて無責任な態度であり、民主党支持者に並んで私は非難します。自民党と民主党は根底から異なります。自民党は日本の伝統を重んじる保守政党であるのに対し、民主党は旧社会党や日教組出身者を母体としている政党でなのです。思想は限りなく共産党に近いのです。北朝鮮が核開発をし、極東アジアの緊張が高まる中、アメリカに非核三原則を訴えるなどという自殺行為を行う鳩山代表の行動がそれを物語っています。しかし、ここを100歩譲って、自民党と民主党があまり違わないとします。それでも、有権者は正しい投票をする義務があるのです。どちらに投票しても、世の中が悪くなると思うなら、マシな方に投票して少しでも事態の悪化を食い止める義務が国民にはあります。どちらも一緒だから投票しないと言うのは自らの政治への無関心を隠す言い訳に過ぎません。 自民党は、内輪揉めしています。私はこのことに非常に心配しています。自民党は、一日も早く体制を建て直し、国家を貶めようとしている民主党を一日も早く追い出さなければならないのです。自民党が立ち直れなければ、日本から保守政党が居なくなり、日本は滅びます。安倍元総理が掲げられた「戦後レジームの脱却」と「憲法改正」と言う崇高な目標を一日も早く取り戻して欲しい。