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日本を今一度、洗濯いたし申し候

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2010年12月04日
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最近NHKの朝の連続ドラマでてっぱんと言う物が放映されています。妻の父の里である広島県三原市の隣にある尾道と大阪が舞台になったドラマです。なじみのある街のドラマだからと言う理由で、予約録画をして毎日仕事から帰って見ています。このドラマのテーマは家族です。それで、見ていて思わず涙が溢れるシーンが今週ありました。

主人公のあかりちゃんが住んでいるアパートに離婚した父と暮す小学生の男の子が居ます。突如、分かれた母親が現れ、自分を引き取るから東京まで来いとの誘いをかけ、父親が苦悩した末に、子供の為と思い、息子に行かす決意をする話でした。最終的には息子は父親と暮すことを選び、その父親が非常に喜んで終わると言う筋書きでした。よくある話だと思われる方が多いでしょう。しかし、私も似た環境に育ったため、幼い頃の自分を思い出し、涙が溢れてきました。両親が離れ離れになることのつらさは、経験していない人からすると想像も出来ないと思います。本当に、言葉には言い現せない傷を受けるものです。

私は、今年70歳を迎える父が居ました。自由奔放で、子供が産まれても定職につかず、自由気ままに生きていました。そう言うこともあり、母と常に口論し、幼い頃から「別れる。裁判だ」と言う話を耳にして来ました。そして、父は口論するたびに家を飛び出し、家に帰って来ないと言う時期がたくさんありました。結局私が13歳の時に離婚し、それ以来父には会っていません。今頃生きているのか死んでいるのかわからない状態です。母のみならず、息子にまで暴力を振るったこともあり、私も父を憎んだ時期がありました。しかし、そんな父でも、けんかして家を飛び出し、何日も帰ってこないと、心にぽっかり穴があくような思いでした。家の2階から外を眺めると、遠方に車がたくさん見え、「あれはお父ちゃんかな」と淡い期待を持ちながら、よく待ったものです。そして、父母が仲直りした時には、言葉では現せないほど嬉しかったものです。てっぱんに出て来る父子を見ると、当時味わった悲しみが克明に思い出され、酒を飲んでいたこともあり、涙が溢れてきました。

 しかし、不思議なもので、私は自分の人生を振り返って一度たりとも、自分が不幸だと思ったことはありません。また、片親であったことを引け目に感じたこともありません。これが何故かと考えたことは余り有りませんでした。しかし、この度よく考えて思ったことがあります。それは、母が離婚を思い留まった時、決意した時のどちらとも、常に子供のことを判断基準に置いたからなのだと思います。私が幼い頃離婚を思い留まったのは、子供が心に傷を追うことを案じて、耐えてくれたのです。親の心子知らずで、当時はそんなこと考えたこともありませんでした。しかし、てっぱんを見た時、母の愛情が今になって身に染みてきました。そして、私が13歳になった時、離婚を決意したのです。その頃には私も現実を理解する力がありました。そのことを見て取った母は、悩んだ末に離婚を決意したのです。本当に、私を捨て子供の為に耐えてくれたと深い感謝の念を抱きます。

どうして、こういう話をここで載せたかと言いますと、昨今の夫婦は余りに軽い気持ちで結婚し、軽い気持ちで離婚をするため、その人達に対する批判と抗議の意思を込めて書こうと思いました。本日新聞で次の様な記事を見つけました。昨今、離婚式が流行っているそうです。離婚する際に、一緒に結婚指輪を破却するなどの儀式をするそうです。その一部のカップルは「離婚後も友達で居て欲しい」と寝ぼけたコメントを出していました。しかも、子供を残して。友達としてと言う気持ちがあるならば、どうして耐えられないのか。世界が完全に自分中心になっているから、こういう発想が生まれるのでしょう。自分のわがままの後ろで犠牲になっている子供の事には思いが及ばないのでしょう。私が、批判したいのは離婚したカップルのみではありません。再三再四言っていますが、生後間も無く子供を保育園に丸投げし、職場復帰しキャリアウーマンを気取る女性達、そしてそれに何の苦言も言わない草食形の軟弱な男達。彼らには、結婚することの覚悟と責任を何もわかっていない。それは、今風な結婚式を見ていてもよくわかります。家族以外に招待するのは、自分達と仲の良いお友達ばかりで、厳粛さなど欠片もなく、ドンチャン騒ぎをするだけの低俗な結婚式が今流行っています。結婚するに当たっての本人達の決意などみじんほども感じません。そんな軽々しく結婚をすると、些細なことが発端で離婚したくなることも起きるでしょう。

 今、小さいお子さんが居られるご夫婦や、これから結婚される方々に言いたい。結婚は遊びではない。一時的な恋愛感情だけで適当にする物ではない。また、親になったならば、子どもの為に耐えなければならないことは山ほどあります。親としての、いやそれ以前に大人としての覚悟と責任をしっかり持ってもらいたいと思います。






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Last updated  2010年12月04日 23時12分49秒



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