蔵出企画:2014年の未報告特集 その2
久しぶりに京成高砂駅にて下車。一頃この町にずぶずぶに嵌ってさんざ通った挙句にうんざりしてしまって,めっきり足を運ばなくなりました。でもけしてこの町のことを嫌いになったわけではなくて,まだ知らぬ面白い酒場がありそうでふと気が向いて行ってみることにしました。ところが,この日は出会いの運気が向いていなかったようで,しばらく徘徊してみたもののこれといった収穫もなく,諦めて高砂で指折りのお気に入りの店にお邪魔することにしたのでした。 駅からすぐながらここら辺は道が迷路のように入り組んでいて分かりやすいけど単調な碁盤目の町よりはずっと好きですが,時に目的地に辿り着けないのが難点。特に酔っ払っていては店はおろか駅にも行きつけず悲惨なことになることもしばしです。さて,ともあれやって来たのは「とんこ」です。始めてきたとき,散々迷ってしまい,その挙句に発見(あくまでぼくにとっての発見に過ぎず,この土地にずっと存在し続けていたわけですが)したときの喜びは今でも記憶に鮮明です。その時はS氏と一緒だったのですが、互いに財布が空っぽだったのに相手の懐事情を過大評価して、勘定したらお金が足りなくてはるか遠くのキャッシュコーナーを求めてS氏が走る破目になったのでした。こんな時、走るのも辛いものですが取り残された方も気が気では無いものです。この夜は、そんな失敗もなく、このまったりとした店の空気を存分に楽しむことができ、トラウマを克服して、大いに満足したのでした。品書:ビ-ル大:500,ウイハイ:250,酎ハイ/酒:260,もつ焼:80~,にこみ:260,がつなま:400,生揚:200,しらすおろし:250