梵寿綱の建築物件を訪ねて 亀戸 蕎麦屋篇
今回、亀戸を訪れたのは昨日の建築物件をじっくり眺め倒すのもありましたが、もう一つ、何度かトライしているけれど振られ続けている蕎麦屋さんに行くという目当てもありました。この蕎麦屋さんのあるのは、亀戸天神社の裏手、横十間川の川辺りにも近い位置、つまりは梵氏の物件とは真逆の場所にあるから、それなりの運動量を要するのでした。途中、前日報告した場所も含めて亀戸天神社やら升本などなどちょこちょこと立ち寄っているので、案外じっくりと散策し、存分に堪能した気分になりました。そういう意味では亀戸って、多少地味なことはあるけれど、行楽気分で一日遊べる町なのかもしれません。 といった次第もあって、すでに空腹はピークに達しています。これを過ぎると空腹感が風船が萎むように失せることが多くなっているので、可及的速やかに蕎麦屋を目指さなければなりません。途中、やはり前々から通り掛かって気になっていた「喜楽」がやっているのを目撃し、激しく心が揺れたのですが、今回はまだやってることが分かっただけで良しとして、当初のお目当ての蕎麦屋さんに向かうのでした。 念願の「中の茶屋」は、お向かいの味わいのある焼鳥屋「ことぶき」にお邪魔した際に営業していることは聞き及んではいましたが、実際にそれを目にするまでは鵜呑みにはできぬのであります。人間不信にも程があると独り言ちたくもなりますが、これまでも何度となく痛い目にあってきたから、そんな言葉は信じないといった体を装ってみせるのです。すでに廃業なさっていることも念頭に刻んでみたりして失望を極力薄味とするためのイメージトレーニングなどしてみたりもするのだけれど、逸る気持ちを抑えるのは容易なことではないのでした。しかし、実際にはあっけない位に当たり前の表情を呈して店は営業をしていたのでした。店内は思ったよりも狭く思えたのは、柱や目隠し壁などの余計なでっぱりが多いからのようです。でもこういうでっぱりが取り除かれてこざっぱりしたら余り面白くないだろうと思うのです。早速ビールを注文、キンキンに冷えたビールが腹に落ちると一挙に吸収され体中を駆け巡るように感じられるのでした。尿酸値を下げようということでもないけれど、頼んだのはわかめラーメンでした。これが麺がもっちもっちしていて、手打ちではなさそうですがとても満足できました。