ロンドン　ドックランズ・ストーリーズ~Stories of London Docklands

以前も書いたけど、日本人の、というか東洋人の髪の分量豊かな黒髪は欧米では大変人気なのだ。
彼らにとっては、うらやましくてたまらないらしい。

私の悩みのひとつ。

「ああ、髪が厚いよ～、多すぎる、うっとおしい～、重い～、太い～」


実は、この髪が欧米にいくと。

「ボリュームがあってうらやましい！」になる。

私も、よく友人、同僚に「いいわね～。ほら、こんなにたくさん！」と両手で髪を持ち上げられてうらやましがられたものだ。

私達の多くが憧れる、柔らかな金髪、茶色の欧米人の髪。
その多くは、大変お手入れがし易いのだけど、同時に、その髪の量は日本人に比べると断然少ない。
その量の少なさが、彼女達の悩みなのだ。

だから、欧米のドラッグストアで、そしてスーパーでよく見かけるのは：
「Ｖｏｌｕｍｅ　Ｕｐ」
歌い文句の付いたシャンプー、リンス、スタイリング剤。　

まかり間違っても、こんなもの付けられないのだ、私達、日本人は。

逆にボリューム・ダウン
を探すが、そんなものはない。
せめて、髪をなるたけスムースにする効果のあるものを使用して、少しでもボリュームを落としてみせかけるしかない。


日本に来ると、ヘア・ドレッサーに、
「ひえっ、あついですね～、こりゃ」量が多いも少ないも、同じ値段だもんね
と迷惑がられる。

でも。

「そうですか。ロンドンで切らないでわざわざオレんところに来てくれるわけですね。確かにこんな髪は、欧米人には切れないっす。日本人のオレでなくちゃ切れない。今、日本人の技術が世界で一番ですからっ！！」と、

彼に思いっきりの自負心を与えてあげられる、そう、また、ここでもう1人の人間を幸せにすることができる幸運の「髪」なのだ。
わはははは。はは...

ま、そんなわけで、欧米人の憧れの豊かな黒髪、

皆さん、自分の素敵な豊かな髪を大切にね！




と、ところがね...

私、英国から帰ってきて思ったよ。
東京でも電車に乗っているでしょ。
立っていると、座っている人の髪を上から見下ろすことができる...
つまり髪が良く見えるわけだけど...

今、髪の薄い人が多い....


というより。


薄いってんじゃなくて、ちょっとしたはげ傾向がある女性が多いことに気がついた。
老若かかわらずにです。
昔から、髪が薄い人ってこんなに多かったっけ？

私、心配です。

これ、きっとストレスからくるものに違いない、と。
ああ、恐るべし、日本...

みんな、マジメだから、もう。
みんな、だめだよ、そんなに思い込んじゃ、仕事しちゃ。

髪に自信を持って大切に、って言おうと思っただけだけど、

でも、それより何より、

自分を大切にしておくれよね....