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テーマ:恋愛について(2620)
カテゴリ:極道★英国らいふ
どったん、ばったん、ぎーーーー。
最近、上階がうるさい。 フラットの前は機材だらけ。 実は上階1階(日本で言う2階だが)には、スペンサー君が住んでいた。 スペンサー君、何年前かにこの不動産を買って、今はゆうに2倍以上。 ふところ暖かい30代中ごろといったところ。 最近1年くらい、ガールフレンドとどこかに引越しして、今のフラットを人に貸していたのである。 なお、そのガールフレンドとは現在のところにも2年ほど住んでいた。 私達もよく挨拶を交わしたものだ。 ガールフレンドは、ギリシア人っぽい風貌の明るい女性。 年頃も彼と同じ、30代中ごろといった感じ。 スペンサー君、カナリーウォーフのシティ・バンクで為替のトレーダーをしていたのだが、いきなり首を切られて2年ほど働いていなかった。 で、職が見つかったというので、その職場に近いところにガールフレンドと引越ししたというのが、ストーリーなんだけど。 最近、そのスペンサー君、フラットの周りにいるではないか。 どうやら、今度このフラットに戻ってくるらしい。 というのも、例のガールフレンドと別れたからだという。 で、引越しして来る前に、いろいろフラットを修理してしまおうということらしい。冷蔵庫、バスルーム、かなりの範囲をとっかえていたようである。 で、工事のおじさんが「ごめんよー。騒音大丈夫かい? ゴミはちゃんと夕方はきれいにしていくからねー」なんてちゃんと声をかけてくれた。 とはいうものの、所詮イギリス人。 ボードを切ったときの、おが屑、木の粉が、私達のジープの上にこんもり。 でも、他人に屑をよけられるのは、コワイので、文句をいうのはやめておいた。 さて、工事のおじさんはどうでもいいとして。 私は昔から例のカップル、「長く続くのかなあ」って思っていたのだ。 余計なお世話だといえばその通り。 否定は致しません。 極道英国昼の証言:「下の階のお姉さんはみた」 何しろ、喧嘩の音が私達よりすごい。 モノも被害に会っているのは確か。 ま、喧嘩するほど仲がいい、なんてこともあるからこれはおいておこう。 ガールフレンド、彼女はいくつか雑誌を定期購読している。 Conde Nast Traveller 高級旅行誌であるが、これはまあ、楽しいからいいや。 Glamour 女性誌。これもいいとしよう。ファッションとか、ゴシップとか。 問題は。 Men's Health どうして、こんなものを彼女が購読しているのか.... この雑誌の表紙には、いつもスタイル抜群というか、 筋骨隆々とした、でもスリムなモデル達。 私は思う。 こういう体型は、望む方がアホというもの。 非現実的として受け取るのがよい。 実際はこんなのは存在しないと思うことにする。 で、スペンサー君、 彼、どういう人かって言うと、 ゴーカート男並にでぶちんなわけだよ。 しかも、背が170cmほどか。(こちらにすると、あまり高くない) ゴーカート男は、体中が「こっていますね?」みたいな固太り男だが、 彼は、ブロンドの白人だから、そのでぶちんさがたるたるしてる... いや、私は、彼の批判や批評をしているのではありませんよ。 事実を述べているわけですが。 彼女は彼にあの雑誌の表紙のようになってもらいたくて、 彼にも読んでもらいたくて購読しているのだろうか....? そりゃあ、無理だろう。 無理って。 あの体型になることが無理なのではなく。 男を変えるというが、無理ということなのだ。 「変わってくれたらいいのになあ..」なんて思いが少しでも通じてしまった暁には、 「オレ、絶対、変わらない」というのが男でございます。 違う? 私の思う通りに彼が変わってくれたらという、 ささやかなテンションが、 愛する二人を別離に導くのは予想のつくことなのでございます。 今も、玄関先には、彼女宛のこの雑誌が残っている。 彼女、取りに来るのかなあ..... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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