テーマ:日々自然観察(10014)
カテゴリ:村のこと
![]() 村の水源、桐山ダムのダム湖です(2009年10月19日)。 ![]() 桐山ダムの全体像 ![]() ダムの下から堰堤を見上げる このダムは村の北西の端(白馬村や旧鬼無里村の境に近い)に、昭和55年に建設され(給水開始は57年)、もうじき30年になろうとしている。 私がこの村に住み着いた2年後にできたという、まあ、同期生のような関係。 でも、ダム湖を見たのは今回が初めてで、同期生なんて言ったら失礼かな。 紅葉がきれいに水面に映えていた。 私がお嫁に来た頃は、とにかく断水が多く、お風呂に水を張ったり、バケツなどに水を溜め、「なんて不自由な所に来てしまったんだろう」と思ったのも1回や2回ではなかった。 しかも、確か簡易水道で、貯水地の掃除などに行くと、この水を飲んでいるのかというショックを受けたこともあった。 でも、今は村営水道が完備して、ほとんど断水はしないし、ヒネルトジャーの恩恵を十二分に浴している。 今、中止か否かで問題になっている群馬県八ツ場ダムや、長野市の浅川ダムとは全く違い、「必要善」、望まれてできたダムと言っていいのではないだろうか。 たまたま、見回りに来た役場の職員といっしょになり、いろいろ教えてもらった。 (熊に怯えていたところなので、これ幸いとくっついた・笑) 週に1回くらい見回りをし、ごみを除いたり、異常がないかを調べるそうだ。 無雪期はいいが、積雪期になると、見回りはとにかく大変とのこと。 うんうん、よくわかる。 村道からちょっと入るから、もう新雪・深雪のラッセルでもしなければ行き着けないだろう。 ただ、村道沿いではあるけれど、このダムよりさらに上の方に集落があるから、道路の雪掻きと共に、ダムまでの雪掻きもするのだろうけど、村の中心地区からの距離を思うと、背筋が寒くなるし、頭が下がる。 このダムに流れ込む沢は、大小合せて6本あるが、例年より水量は少ないそうだ。 水量を減らす原因の1つに、やはり「山の荒廃」があるという。 山の土に水が以前のように染み込まず、したがって広葉樹の保水量も減ってしまう。 山に降った雨水は、地面に積もった木の葉や、生い茂った草の上を流れて行ってしまうのだという。 以前のように山の手入れがなされず、そのため山が持つ本来の機能が発揮されていない。 森林の間伐だけではなくて、地表の手入れも大切なんだ…… 今、村には、4120人の人が住める水源が確保されているのだそうだ。 行政の持つ水の量によって、この人数は決められるのだという(許可される、許可するお役所は忘れました)。 今3000人余だからまだまだ余裕がある。 仮に5000人に人口が増えるとすると、あと780人分の水源を確保しなければいけないのだそうだ。 いやー、そんなことも知らずにいる私です。 仕事をさぼって行った村内探索(?)で、ずいぶんと勉強することができました。 村の職員さんに感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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