新型タントはハイブリッドモデルを追加へ 軽自動車とEV化
1949年7月、国内産業育成を主眼とした「国民車構想」に基づく、軽自動車の規格が制定された。 1954年9月、「道路交通取締法」が改正され、軽自動車は全長×全幅×全高(mm)=3,000×1,300×2,000、2ストローク、4ストロークエンジンともに排気量360 cc以下と統一された。 軽四輪自動車規格に沿って多数のメーカーが製造・販売に参入したが、商業的に失敗、製造の継続不能などで、市場からの撤退していった。 1955年10月、鈴木自動車工業(現・スズキ)が、スズライトSFを販売した。ドイツのロイトを手本に開発されたスズライトSFは、軽四輪自動車の新規格に沿った国民車構想に合致する初の本格的軽自動車とされる。 「スズキ・スズライト」は軽規格内でも国民車構想に合致した車ができることを実証したが、販売価格は42万円で、平均月収数万円程度の庶民の足としては高価過ぎた。 軽四輪自動車の爆発的普及は、1958年3月 のスバル 360発売となる。 日本独自規格である軽四輪の道路運送車両法施行規則で定めらた現行の規格(1998年10月)は、以下の通り。全長 3,400 mm (3.40 m) 以下全幅 1,480 mm (1.48 m) 以下全高 2,000 mm (2.00 m) 以下排気量660 cc以下定員 4名以下貨物積載量 350 kg以下 この規格内で安全性能を確保し、実用に足りる商品性のあるEV(HEVを含む)の製品化が求められている。 2022年春発売「日産+三菱の新型軽EV」は日本のクルマ社会を変えるか2021年10月19日 ベストカーWeb 今の日産と三菱は、合弁会社のNMKVを設立して、軽自動車を開発している。日産のデイズやルークス、三菱のeKシリーズは、いずれもNMKVによって造られた。 そして2022年度初頭(2022年4~5月)には、両社で軽自動車サイズのEV(電気自動車)を発売すると発表。ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mmで、全高は日産仕様が1655mm、三菱仕様は1670mmと公表された。 両車ともに20kWhの駆動用電池を搭載して、価格は補助金を差し引いた実質額が200万円からになるという。 ― 引用終り ― 日産はゴーン元会長の時代からEV重視の戦略を打ち立てた。三菱自動車は軽EVを製品化済み。 トヨタグループのダイハツの軽自動車は、HEVで勝負するようだ。 ダイハツは、軽くて小さなクルマには、動力分割機構を持たず、コストの下げしろが大きい、シリーズ式ハイブリッド機構が最適と判断した。 新型タントはロッキーと同じハイブリッドモデルを追加へ!気になるエンジンは宿敵スズキと共同開発する可能性も2021年11月3日 MōTA / … (略) …ロッキー/ライズに待望のハイブリッド追加! 軽自動車にも採用へ 登場から2年が経過しても、直接的なライバル車が存在しない5ナンバーサイズのSUV。そして価格の安さを理由に好調な販売が続くトヨタ ライズ&ダイハツ ロッキーに、2モーターのシリーズタイプとなるeスマートハイブリッドが追加された。 ロッキーハイブリッド最大の特徴は価格! ガソリンモデル比でわずか30万円アップ ロッキーとライズにはかねてよりハイブリッドモデルの追加が期待されており、ユーザーにとっては待望の改良なのだ eスマートハイブリッドは同時に追加された1.2リッターNAエンジン搭載車に対し、約30万円高と非常に安価。それでいてWLTCモード燃費はプラス約35%の28.0km/Lと、ライズ&ロッキーらしい高い商品力を持つ。それだけにライズ&ロッキーの販売はeスマートハイブリッドの追加でさらに伸びそうだ。 新型タントはロッキーと同じハイブリッドシステムを採用! バッテリー搭載位置は独自にチューンされる見込み またライズ&ロッキーにeスマートハイブリッドが追加されたのにあたり、ダイハツは「ハイブリッドをすみやかに(来年2022年中?)軽自動車にも展開」とアナウンスしており、ここではダイハツの軽ハイブリッドがどんなものになるのかを予想してみた。 スズキ スペーシアやハスラーなどすでにマイルドハイブリッド化されている各モデルは助手席下にモーターを搭載しており、車内スペースを犠牲にすることなく電動化を実施している まずダイハツの軽ハイブリッドのシステムは超小型モーターを使うマイルドハイブリッド、トランスミッションを介した1モーターハイブリッドも考えられる。 しかし、前者は燃費の改善、後者はトランスミッションを使うことによるコスト高など、どちらも中途半端な感も否めない。 総合すると、ダイハツの軽ハイブリッドのシステムはライズ&ロッキーのものを縮小したような2モーターのシリーズタイプと考えるのが妥当だろう。 ― 引用終り ― ホンダは軽自動車をどうするのだろうか。 ホンダのNシリーズのキャッチフレーズは「New、Next、Nippon、Norimono」だった。 N-BOXだけでもEV化した Next を公開して欲しいものだ。