小池氏と都議会のドン内田氏との闘いが始まる
桝添前都知事は、新国立競技場(新宿区)について、自身が一員でもあった有識者会議のあり方に疑問を呈したり、東京都の資金負担について意見をもったため、政治資金を暴かれて都知事を辞職した。 2016年7月31日、後継知事を選ぶべく実施された東京都知事選挙は、自民党、公明党の推薦を受けた増田ひろや氏に小池氏は圧勝した。 小池百合子 2,912,628 票 増田ひろや 1,793,453 票 鳥越俊太郎 1,346,103 票 投票総数 6,546,361 票 有権者数 11,083,306 人
都民に都政改革に向けた怒りがあったとは思えないが、都知事の生活改革の意思はあったかもしれない。 政治資金よりもっと大きな金を握るのが内田自民党都連幹事長であることが明かされた。 内田氏は選挙で落選しても平気そうなので、悪行を白日の下に晒すしか、是正の方法はなさそうだ。 小池都知事と都議会のドン、内田都議との闘いが始まる。
小池百合子氏を圧勝させた改革の覚悟と都民の怒り 醜悪だった自民党東京都連の嫌がらせ 2016.8.2 JBPRESS …(略)… 醜悪だった自民党東京都連 それにしても醜悪としか言いようがなかったのが、自民党東京都連であった。 それを端的に示すのが、石原伸晃都連会長と都連幹事長の内田茂都議らの連名で出された「都知事選における党紀の保持について」と題する文書だ。 その趣旨は、“自民党所属の各級議員(親族を含む)が、党の非推薦候補を応援した場合は、除名等処分の対象となる”というものだ。 いったい自民党東京都連の時代感覚はどうなっているのか。 夫婦であろうと親子であろうと、どの政党、どの候補者を支持するかは、一人ひとりの独立した判断だ。 それとも自民党という政党には、家族には政党支持の自由もないということなのか。 こんな時代錯誤の文書を出して恥ずかしくない感覚というのは、空恐ろしい。 もうひとつ酷かったのが、選挙戦終盤の26日、自民党本部で行われた増田陣営の総決起大会だ。石原慎太郎元知事を引っ張り出し、話をさせたのだが、決起どころか逆効果にしかならなかった。 …(略)…
それはともかく『週刊文春』(8月4日号)に、衝撃的な報道がなされている。 自民党東京都連幹事長でもある内田茂都議は、「都議会のドン」とも呼ばれており、「石原慎太郎氏、猪瀬氏、舛添氏ら歴代都知事ですらひれ伏して」きたというのである。 この内田氏が監査役を務める東光電気工事という会社が、内田氏の地元である千代田区にある。 この会社が、大手建設会社などとジョイントベンチャーを組んで、バレーボール会場の「有明アリーナ」(落札額=約360億円)、水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」(約470億円)の施設工事を受注しているというのだ。 このほかにも、この会社は豊洲新市場の関連工事など、東京都発注の工事をたびたび受注し、売りあげを急速に伸ばしているというのである。 知事すらひれ伏させる“実力者”が、都の公共工事にまで影響力を発揮しているとするなら、これは重大である。 小池氏には、徹底的な情報公開で闇をなくしてもらいたいと思う。
内田 茂自民党東京都連幹事長(77歳)は、東京都議7期目。 都立九段高校中退。 東光電気工事の監査役。 1975年、千代田区議会議員に当選。 1989年、東京都議会議員に当選。 2009年、東京都議会議員選挙で落選したが、東京都議会自民党幹事長は留任。 2013年、東京都議会議員に再当選。
“都議会のドン”が役員の会社 五輪施設を逆転受注 週刊文春WEB 「週刊文春」公式サイト (株式会社文藝春秋) 2016年07月27日 News Picks
猪瀬直樹が語る「東京のガン」 NewsPicks編集部 2016年07月13日 News Picks …(略)… これに怒ったのが、内田茂・都議会議員です。 宿舎建設を予定していた千代田区は、内田氏の本拠地なので、計画中止でメンツが丸つぶれになった。内田氏からすると「猪瀬、この野郎」ということになったのです。 当時の私は、内田氏がそんなに権力を持っていることも、東京都の権力の構造も知りませんでした。 実は、石原さんでさえ、内田氏には頭を下げていました。 妥協しないと政治は成立しませんから。 私も、頭を下げないつもりではなくて、話し合いをしているつもりだったのですが、まず問題解決をするということに必死だったのです。 …(略)… 私は「都議会のドン」 内田茂の裏の顔をここまで知っている! 『iRONNA編集部』