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カテゴリ:手術全般
私が専門とする白内障手術、私が眼科医になった10年前にすでに「技術的に完成されている」と言われていたのですが、実際にはその後も進化が続いています。 医学の現場というのは常に変わり続けているんですね。
例えば傷口の大きさは10年前は4.1ミリ前後が主流でしたが、その後の機材・術式の進化で今は2.2~2.8ミリが主流となっています。(私自身は傷口の大きさ・操作性・使用する眼内レンズなどの総合判断から、全症例を現在2.4ミリの極小切開で行っています)
今日は、この1年で自分自身の手術にどのような進化があったのかの1例を書こうと思います。
白内障手術では、水晶体の前嚢(ぜんのう)という膜をめくるCCCという手技があり、これを成功させることがきわめて重要なのですが、これに使う道具を全て最新型のものに変更しました。
↑ 「池田式マイクロカプスロレキシス摂子 BEAK」というのがそれで、器具の先端が鳥のくちばしのように尖っていて操作性が抜群です。
私はそれまでも旧型の「池田式マイクロカプスロレキシス摂子」を使っていたのですが、旧型の操作性を65点とすると新型は90点、手術の安全性・安定性が飛躍的に高まったと思います。ただこの道具、1本16万円もする上に全ての患者様で使うために一度に5本買ったのでかなり勇気が要りましたが、、、
これからも患者様に少しでも安全で確実な手術をお届けするための努力を怠らずに頑張って行きたいと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.26 14:53:16
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