ストレスの量を測る!
人は本当の強みを自覚できない
こんにちは。
NLPロードのチェンジコーチ@長岡高生です。
今回は、NLPの全てのスキルの土台でもある、
アンカリング
について、解説していきたいと思います。
アンカリングの「アンカー」とは、
船の「イカリ」のことです。
船が風や波で流されないように、海底に沈めて、
船を一か所に固定するための道具です。
NLPでいう「アンカリング」とは、
人の感情や内的状態を一か所につなぎ停める道具です。
船の「イカリ」と同じ役割を発揮する訳です。
ここで言う「内的状態」とは、
嬉しい感情を感じる時、胸がわくわくしたり、
悲しい感情が起こる時、胸が苦しくなる。
緊張を感じると、肩のあたりに固さを感じる、など、
身体の状態のことを「内的状態」と言います。
アンカリングは、NLPのスキルの一つですが、
「脳科学」な裏付けという点では、
大脳生理学や心理学でいう処の「条件づけ」のことです。
この「条件づけ」を基礎にして、もっと使いやすい形に
進化・発展させたスキル=道具が、「アンカリング」なのです。
人間の「脳」が、経験や知識、様々な「記憶」を
「脳」にインストールするのは、
この「条件づけ」という仕組みによって、「記憶」されています。
そして、現在の「脳科学」では、新しい記憶は、
脳の中の神経細胞が、シナプスという突起を造って、
他の神経細胞と「つながり」(ネットワーク)を
造ることが解っています。
そういう意味でいえば、全ての記憶は、
脳に「条件づけ」=アンカリングされている、とも言えるわけです。
ですから、NLP的(仮説?)に言えば、
NLPのスキルが有効なのは、
様々な問題を起こす、この「神経細胞」のつながりを、
造りかえる=書き換える、からだと言えます。
たとえば、「恐怖症」が起こるのは、
「恐怖症」を経験した時の、刺激が引き金(スイッチ)になって、
恐怖症の時の、感情(恐怖感)と内的状態(パニック症状)が、
その人の中で、「よみがえる」からなのです。
そして、この「恐怖症」を起こす、神経細胞のつながりは、
1回の経験から、造られたものなのです。
ですから、NLPの「フォビア・プロセス」(恐怖症を取る除く)
というスキルを使うと、1回で書き換える、ことができる、のです。
このように、私達の「記憶」は、全てアンカリングされて、
脳にプログラミングされています。
たとえば、信頼している人から、「あなたは、大切な人です。」
などと言われたとしたら、
あなたは、「嬉しくなる。」「心が温かくなる。」「ワクワクする」
などの感情と内的状態が起きる、ことでしょう。
この場合、「あなたは、大切な人です。」という言葉が、
アンカー(スイッチ)で、
「嬉しくなる。」「心が温かくなる。」「ワクワクする。」
が反応であり、この言葉は、プラスのアンカーである訳です。
逆に、「あなたのこと、嫌いです。」などと言われたら、
「嫌な気持ちになる。」「気持ちが暗くなる。」「胸のあたりが冷たくなる。」
などの反応が起きると思います。
これは、マイナスのアンカーがある訳なのです。
そして、おそらくあなた自身は、
「あなたは、大切な人です。」「あなたのこと、嫌いです。」
という言葉を、「アンカー」(スイッチ)にした憶えは、
無いのでは無いでしょうか。
しかし、生まれてから、これまでの間に、自分自身の膨大な経験や
身近な大人からの言葉、
兄弟や友達、学校の先生、
テレビや漫画、さまざまな情報から、
私達は、既に「条件づけ」=アンカリングされている、のです。
人の「脳」をコンピューターに例えるなら、
いろんなプログラムが、無秩序に、どんどんインストール
された「巨大なコンピューター」をイメージすると、いいでしょう。
そのプラグラムのインストールは、誰もコントロールしていなかった、ので、
現在も有効に機能し、役に立つプログラムも、
かつて一度は役に立ったプログラムで、今は邪魔なだけのプログラムも
インストールされたままに、なっています。
場合によっては、ウィルスもインストールされている、かも知れません。
そして、このプログラムを「脳」に固定している、仕組みが、
「条件づけ」=アンカリングなのです。
したがって、既に「アンカリング」されているアンカー(言葉など)
を使って、人を勇気づけたり、
ヤル気を持ってもらったり、とサポートすることも出来ます。
また、困った反応をする「アンカリング」を書き換えて、
不安や恐怖、困った状況を改善する、こともできます。
そのためのスキル=道具の「宝庫」がNLPなのです。
そして、あなたが夢や目標としているものを実現するために、
役に立つ、強力な「プログラム」を意図的なアンカリングする
ことも可能なのです。
したがって、NLPの全てのスキルは、
あなたの「脳」の中にある、アンカリングを使って、
あなたにとって、好ましい状況を実現する。
役に立たない「アンカリング」は書き換える。
役に立つ「新しいアンカリング」を造る。
のが、NLPなのです。
ですから、NLPは「脳の取り扱い説明書」と言われるのです。
長文をお読み頂き、ありがとうございます。
感謝です。
NLPロード 長岡高生拝
ご質問・お問合わせ ⇒tn008940@muj.biglobe.ne.jp
NLPロードのHPは ⇒http://www.nlp-coach.jp