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カテゴリ:プロレスリング・ノア
2008年5月11日から始めた当ブログも15年目に入りました。 以前も書きましたが、このブログを始めたのはその前年あたりからNOAHの勢いに翳りが見え始め、ファンの運営サイトやブログがどんどん閉鎖されていったからでした。こうなったら、最後のNOAHファンとして一人になってもあがき続けてやる! なんて思ったりもしていたわけです。 NOAH人気が徐々に衰え始めるのを実感したのは2006年からでした。東京ドーム大会が2年連続で行われた2004年と2005年をピークとして、ドーム大会が続かなくなったのもそうですが、GHC戦やタイトルマッチを巡る興行の「在り方」がファンの意識とずれ始めていたのです。武道館大会の動員が徐々に落ちてきたのもその影響だったと思います。 そして、三沢さんの死や小橋さんの引退、団体内部の確執などでゴタゴタが続いてしまいました。その頃からの紆余曲折は過去の記事を読んでいただければわかると思いますが、いい時もあれば悪い時もあるのが世の常。どんなジャンルでも優れたものが必ず評価されたり人気を得るわけではありません。それを実感するか否かは、世間との向き合い方や、物を見る角度によって差異が出るので、必ずしも正しいとか間違っているとか言えないのですが、「在り方」が人気を左右する要因のひとつなのは確かでしょう。 そして、2014年から始まる他団体との奇妙な関係……。このあたりでファンとしての気持ちも途切れそうになりました。試合そのものもグチャグチャにされることが続きました。復活しかけてはすぐに台無しにされるような興行も続きます。2014年~2015年の記事には批判的な表現が多く並んでいます。 その後もいろんなことがありました。団体運営でも大きく揺らぎ、会社組織としての破綻を機に親会社も変わって行きます。所属選手の退団もありました。逆に魅力的な選手の入団や参戦もありました。それについては、馬場全日本の頃から「去る者は追わず来る者は拒まず」でやって来たので気持ちが揺らぐことはありませんが、昔も今も気になるのは選手の扱われ方ですね。 そして2020年から始まったコロナ禍……。 それまでの常識が通じない社会状況です。それに対応しながらさまざまな取り組みや挑戦や試行錯誤を繰り返しているのが昨今の状況でしょう。コロナ禍での無観客興行や配信によってSNSでの賑わいは保たれています。新規のファンも一時期に比べれば増えたと思います。 しかし、私の気持ちが再び途切れそうになっているのです。団体としての「在り方」に不安と危機感を抱きそうになっているからです。 その要因を具体的に書くのは時期尚早だとも思っています。私自身の生活環境や精神状況がコロナを契機に捻じ曲げられたのは事実です。精神が安定しなければ感覚や判断力も偏りがちです。それが影響して、あらぬ不安を搔き立てられているだけなのかもしれません。過去のトラウマも厄介です。 今はすべてが思い違いであることを祈るばかりですが、2014年~2015年あたりの記事を読み返してみると、今と似たような危惧を抱いていたことがわかります。それが今回も当てはまるかどうかは今のところ判然としませんが、長年プロレスを見て来て確信していることは、若い力が主役になれなくなった団体は疲弊するということです。かつて、全日本の主役だったジャイアント馬場さんが47歳にしてタイトル戦線から身を引いたのは大英断にして大正解だった……ということだけは書かせていただきます。 いろんなことに懐疑的で不安になってくると純粋には楽しめなくなってしまいます。見え方も感じ方も本意ではない方向に迷走してしまいそうです。書かなくてもいい事や、純粋に楽しんでいる人を不快にさせるような事は書きたくありませんが、本音で語ろうとすればそうならざるを得なくなりそうなので、しばらくは観戦記事の投稿を控えようかな……と考えています。 今はただただ冷眼傍観……。 とりあえずは、大田区総合体育館からサイバーフェスへの流れである程度の見極めは出来そうですが、このまま書かなくなって、いつの間にかフェードアウトするかもしれないし、いい意味で心を動かされたり、書かずにいられない試合や動きがあった時には、今の気持ちなどすっかり忘れてぬけぬけと投稿するかもしれません。 私自身、そうなることを望んではいます。書かずにいられない試合が生まれるのを切望しているのです。 団体や選手の皆さんは本当に頑張っていると思います。それぞれに理想と現実があって、それがうまく噛み合った時には素晴らしい力が生まれるに違いありません。 ファンにはファンの理想と現実があります。現実とは常に向き合わなくてはなりません。けれど、そのためにも理想がどこかで息をし続けることは必要です。その理想が現実の方に寄り添いにくくなると息もできなくなってしまいます。 理想と現実の狭間で息苦しくなるのは辛いものです。それが、自分の生活や人生と重なってしまうから、やっぱり私にとってのNOAHは、「たかがNOAH」「たかがプロレス」ではないのでしょう。 ブログを初めて15年目……今はそんな気持ちなのです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はじめまして
昨日、こちらのブログの存在を知り、少し読ませてもらいました。 私も同じように感じていたので、とても面白かったです。 以前は、何度も会場に行ってました。 よく、三沢さんが亡くなってから衰退した、と雑誌などに書いてありましたが、三沢さんがいたときも観客は減っていましたよね。たしかに、ドームのあとくらいからだったと思います。 馬場さんが亡くなって、今頃になってゴチャゴヂヤ言う人がいますが、色々なことを考えると、馬場さんの考え方がプロレスには合っていたのだと思ってます。 NOAHは、大企業がついてくれたわけですが、ただ試合だけしていればいいという時代は終わったので、色々な発信、努力をしないと、また逃げられると思います。 私もNOAHは好きなので、頑張ってほしいと思ってます。 (2022.07.27 12:38:21)
はじめまして。丁寧なコメントを頂きありがとうございます。
NOAHには確かな「芯」があって、可能性もあるだけに、今ひとつ波に乗り切れないのを歯がゆく感じることもありますが、応援し続けたいと思っております。 (2022.07.29 14:32:48) |