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Nov 26, 2020
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「やすらぎの動きから始めましょう」

本日の伝え手である寺島さんから声かけがあり、床に腰を下ろし脚を左右へ楽な所まで開いた。

からだ全体の中身を出来るだけ弛めながら重さを床にあずけ、お尻、脚、上体も楽にして休む。

その状態から左右、前後にゆすりながら床と仲良く触れ合う。

一般的には「開脚 」と呼ばれているこの動きを、野口体操では「やすらぎの動き」と呼ぶ。この名は名前の通り、野口先生の実感によって 名付けられたものだが、私は残念な事にこの動きで一度もやすらいだことがなかった。

ところがこの日は少し違った。
左側の腰にのっているからだの重さを感じながら、弛めた薦骨をゆっくりと移動し、右側の腰へと重さを流し込もうとした時、からだがバランスを崩しぐにゃりと動いた。

やすらぎの姿勢からの腰回しはいつもある一定の円を描きながら回っていたので、この様にぐにゃりと崩れた感覚を味わった事がない。

ぐにゃりとした瞬間からだの中に水を感じた。回し続けていると重さの流れ方の具合で微妙な差異も出て、流れが速くなったり遅くなったりする。

この時、私のからだの中に川が流れている感覚があった。目をつぶり自分の中の川の流れを味わった。

私は先日球磨川の氾濫による被災地から戻ってきたばかりで、雨のやまない被災地で泥にまみれた家屋や道路を呑み込むように流れていた水の記憶が、からだに鮮明に残っていた。

そこに響いていた重い水の音が目をつぶると今でも耳の奥から聞こえてくる。

薦骨が弛みバランスを崩しながら腰が回った時、私のからだの中の水と球磨川の水が重なったのかもしれない。

自分のからだの中には球磨川の水が流れ
ている....そんな気がした。

このやすらぎの動きをやることで得た感覚は、この呼び名に及ぶとまではいかなかったが、私のからだの中を流れている水を感じる事の出来た貴重な体験であった。

「動くこと、生きることはバランスを崩すこと、それを微調整することの連続である。微調整の感覚能力こそ、よりよく生きることの基本である。

(野口三千三ノートより)
益田俊子





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Last updated  Dec 1, 2020 01:26:31 PM
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