カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
~角川文庫、1988年~
あまりにも有名な三毛猫ホームズシリーズの長編です。三毛猫ホームズシリーズを読むのはこれが初めてです。 探偵役は、片山刑事、妹の晴美さん、片山刑事の同僚の石津刑事(晴美さんに好意)、そして片山家の三毛猫ホームズの、3人と1匹です。 本作は、彼らがドイツを旅行しているときに巻き込まれる殺人事件です。 石津さんと晴美さんが古城ホテルの庭園で良い雰囲気(?)になりはじめたとき、誰かの声がします。ロングドレスが引き裂かれた女性が倒れており、落ち着いた後、女性は片山刑事におそわれたと証言します。彼の職業を聞いてからの発言で、何かの思惑があるようなのですが…。 一方、同じホテルに片山刑事たちの上司が訪れ、<幽霊クラブ>会員をねらった殺人事件の予兆があることを告げます。 さらに、母子ずれの子供が園庭の水盤に落とされていたり、その母親が行方不明になったり、不可解な出来事が積み重なり、ついには殺人事件も起こります。
…と、こんな流れです。 主人公の3人と1匹のやりとりがとても軽快で、とにかく読みやすいです。 ただ読みやすいだけでなく、不可解な謎の提示や、そのスマートな解決も、楽しめました。 まだ1冊しか読んでいませんが、きちんとしたクオリティで、膨大な量の作品を発表されている赤川次郎さんのすごさが分かる読書体験でした。
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Last updated
2018.12.26 21:26:39
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