先生からの説明。

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2006年09月28日

(1)

テーマ：超低出生体児出産(491)

カテゴリ：お空に還ったノゾミちゃん

昼過ぎに、ダンナさんのお母さんから
電話がかかってきて、なんでもムスメが
幼稚園に行く前に言ったんだそうだ。

「おかあさんのおりょうりがたべたい」

退院してからというもの、平日の
面会時間３時以降に病院へ行くので、
ダンナさんのお母さんのご厚意に甘えきり。

さすがに１ヶ月検診が終わって、
ハハは無事なもんで、すべてを
放置というのもどうかと思い直し、

出かける前に肉じゃが作りました。(^-^;)

いや～、ムスメったら、ずいぶんと
殊勝なことを言うもんだ…。

ノゾミちゃんの面会に行くと、
早々に先生がやってきて、
ようすがよくないという。

昨晩に肺からの出血があり、
酸素の圧を上げたという。

いったんは止まって、朝にもういちど、
出血が認められたらしい。

大きな変化なので、ダンナさんにも
説明したいから、呼んでもらえないかとのこと。

なんだかもう、表情も作れない。

携帯が使えるエリアに移動して、
電話をかけるものの、連絡がつかない。
メッセージを残して、メールも送る。

NICUに直接電話してもらうようにして、
ノゾミちゃんのもとに戻った。

変色した指を見るのがつらい。
自分のこどもなのに、こんなにも
いっしょにいるのがつらくなるなんて…。

頭をなでていると、そのたびに
痙攣のようにびくっびくっと身体を
縮こませるノゾミちゃん。

１時間後に病院を出た。

病院の前で信号待ちをしていたら、
ダンナさんから電話がかかってきた。

いま、藤沢にいるから、一時間で
こちらに来られるとのこと。

帰ろうかと思ったけれど、
待つことにした。

病院の一階にあるベンチで一時間。

ダンナさんがやってきた。
でも、なんだか説明をもう一度聞くのも
忍びなくて、ここで待つことにした。

一時間後、ダンナさんが戻ってきた。
いろいろと質問して、答えてもらったらしい。

想像はしていたけれど、ノゾミちゃんの指、
変色してしまった右手の薬指は、
もう成長しないらしい。

凍傷のようなものだという。

曲がったまま、干からびた形になるらしい。

足の方はまだわからない。

女の子なのに。

状況はかなり厳しいと言われたという。

けれど、なかにはびっくりするほどの
生命力を発揮する子もいて、
死地から脱するケースが多々ある、
だから今の処置は延命ではないのだと。

だが、こちらの判断で、今後の処置を
考えることができるらしい。

どんなことがあっても、対応して、
最後まであきらめない。

今後、大きな変化があったら、
そのまま見守る。

点滴などを打ちきり、そのまま
文字通り見送る。

先生は、すこしずつ上向いてきていると
言ったそうだ。

そうまでして、希望を持たせたいのか。

そんなにも、生き延びさせることが重要か。

正直、わたしにはわからない。

多くの苦しみを負わせてもなお、
まだ生かすのが、最善だというのか。

生き延びても、また数度の心臓手術、
腸の手術、本当ならはじめなくてはならない
はずの未熟児網膜症の処置もしていない。

ダウン症かもしれない。

心臓が悪いから、体重が増えず、
成長しない可能性も高い。

心も育たないかもしれない。

「かもしれない」ばかりだ。

だから、反対に「育つ可能性に期待」する？

考えることに疲れてしまいそうだ。

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