守護する者の伝説
今回の音楽感想は、予告どおりハロウィンの「守護神伝」。メタル好きには言わずと知れた名盤中の名盤です。第一章と第二章に一枚ずつわかれていて、現在は完全版として二枚組みで発売されています。今回は、第二章を語ります。素晴らしい。まずはこの一言に尽きます。心に響く楽曲。歌声。音。何から何まで美しく、文句のつけようがありません。第二章は第一章と違い、マイケル・ヴァイカートが中心となって作曲をしています。ヴァイキーは現ハロウィンでも活躍している腕利きのギター兼作曲家。「イーグル・フライ・フリー」「アイ・ウォント・アウト」など、しっかりしていて格好良い曲を量産してくれます。特に凄まじいのが、標題曲の「守護神伝」。圧倒的な展開と、マイケル・キスクの搾り出すような歌声。ツインギターのうねりが襲ってきます。「魂に響く」という言葉が、これほどぴったり当てはまる楽曲もそうはないです。12分と長めの曲ですが、聞いていると夢中になり、長さを感じません。今まで僕が聞いた「ヘヴィ・メタル」というジャンルの曲の中で、最も好きな曲です。曲単体の良さだけでなく、アルバム自体の構成も良いです。多様な楽曲で、聞いているものを飽きさせません。これからメタルを聞こうという人にも、お勧めの一枚です。ハロウィン/守護神伝 完全版