ゲームにおける「現実味」と「格好良さ」
こんばんは。皆のアイドル無知園児です。物は投げないでください。本日の感想は、PS2用フリーランニング・アクションゲーム「アーバン・レイン」。「鉄拳」と「ソウル・キャリバー」のスタッフが手がけたということで話題性を集めたこのゲーム。内容も、折り紙つきな面白さです。主人公のブラッド・ホークは腕利きのボディーガード。彼はチャイナタウンのリーダー、リー・シュンインに雇わアクションゲームにストーリーなどいらん!とにかく、登場人物が皆男らしく格好良い。女キャラなど殆ど皆無。コーエーにも見習ってほしい男くささです。一人一人の設定はあまり深く作っておらずそれ故に妄想が膨らむので、人物の裏設定や二次創作が好きな方ならそのような楽しみ方も出来るのではないでしょうか。しかし、このゲームの本当の面白さはシステム面にあります。個人的に一番好きなのが、「一人対多数」ではまともに戦ったらほぼ確実に勝てないこと。このゲームは多人数を相手にすることが何度かあります。そして、数の暴力というのは恐ろしく強大です。そのためプレイヤーは何人もの敵を相手するために、時には背中を見せて、時には二人がかりで一人を攻撃し、時にはせこいジャブを当てては逃げ当てては逃げを繰り返すこともあるかもしれません。全ては格好よく敵を倒すためではなく、戦いに勝利するための行動。それは、爽快アクションゲームに慣れていた僕には新鮮な味わいでした。「アーバン・レイン」において重要なのは、個人の強さではなく戦術なのです。そして、ゲームを進めていけばどんどん腕が上がっていきます。ふと気がつけば、画面に映っている自分のキャラは華麗に敵の攻撃をかわし、二人同時にふっとばし、一人になった敵に必殺の連撃を叩き込んでいます。強くなったと感じる瞬間。それが、アクションゲームをやっていて一番面白い時です。