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カテゴリ:藁細工
二艘目の宝船ができあがり、夫婦宝船を並べて満足げな父ちゃんです。二艘目に帆があがっていないのは、港に寄って帆をおろしているから、とか。知っていますよ、父ちゃん、帰省していた娘に夫婦宝船を見せようと急いで作っていたけれど、帆を作るまでの時間がなかったのでしょう。でも、その気持ち、娘はしっかりと受け止めて帰ったと思いますよ。だって、父ちゃんの娘ですから、ね。
そうそう、帆の真ん中についている丸いものは何かと思っていました。娘は、ビールの王冠かなんて聞いていましたけれど、とんでもない。それにも意味があったのですね。それは「サンダワラ」でした。サンダワラというのは、俵の端々を塞ぐ蓋のことです。 「百姓の乗る船だから、百姓の大事な米を入れる俵の、サンダワラを印として帆につけた」と、父ちゃん。 そうですね、ふたりで長い間、美味しい米を作ってきたことに誇りを持っていますから、サンダワラがわたしたちの船の印ですね。すると、宝船に積み込んだ福俵に入っている米は、きっと「能登ひかり」なのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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