ほぼ週刊☆東雲色Surf舟便

　飲酒もせず、早々に寝床に入った金曜日。『よぉ～し！明日は気合で先週よりも5分短縮だぁ！』と、意気込みつつ爆睡に落ちた。妙な夢を見て『ん？』と気付けば、時計は5時を指していた。『うっし！一発漕いでくるか！』と身支度を整えていたら、腹の具合が良くない…。『なんだよぉ！？またかよぉ～！？』思わず先々週の振替休暇をとった”悪夢の月曜日”が頭を過ぎった。快晴の週末とは言え、入梅が報じられたのだから、季節柄体調を崩しやすい時である事に間違いは無い。ましてや、老化の一途を辿る身である。しかし、それにしても、よりによって漕ぎに出かける間際に…。まぁ、漕いでいる最中でなかった事が幸いと自分に言い聞かせ、暫らく様子を見る事にした。2時間が経った。随分良くなったのだが、腹の具合が今一つだと、どうも力が入らない。仕方なく出撃を午後に見送り、午前中はノビノビになっていた４ｍ艇（Zephyre）の補修を行なう事にした。

　快晴の歩道に舟を引っ張り出し、サンダーで補修箇所を削り、ポリパテを盛り付けていく。『素人補修は、そろそろ限界かぁ？ボトムのゲルを塗りなおして10万～15万って言ってたなぁ…。廃船処理で3万かかるのなら、1万5千くらいで売るか…。（笑）』何の脈略もない言葉が頭の中をグルグルと回っていた。すると、そこに愚妻の声。「お風呂場の蛇口が壊れたみたい…。」行って見ると、確かに壊れている。とりあえず元栓を閉め、部品を買いにホームセンターへ。「それじゃ、ついでに♪」抜け目の無い愚妻は、同乗してきて、水栓部品以外に、蛍光灯やら何やらを買い出していた。『オイオイ。俺は舟の補修をやり掛けてるんだぜぃ…。』帰宅後、蛇口の修理を終えた時には、舟のポリパテは硬化を始めていた。慌てて補修の続きをしたが、メインの補修箇所を済ませるのが精一杯で、細かな処は見送りとなった。また、ポリパテも結構、無駄にしてしまった。（涙）

　昼飯を食って『さぁ！腹の具合も良くなったし、漕ぐか！』と、外に出る。タイミング良く、いや悪くか…。（苦笑）近隣の住人と出くわした。「どうも♪」互いに定番の挨拶を交わすが、その後に発せられた言葉に耳を疑った。「町は財政が、かなり苦しいらしく、街路樹の剪定もできないらしい。」と言うのだ。『冗談ぢゃねぇ！今月から住民税は上がったんぢゃねぇ～のかぁ！？』しかし、町が剪定できないというのなら、こっちでやるしかない。更には、来週からは舟関係の用事もあり、悠長に先送りなどもできない。もはや午後の漕ぎはキッパリと諦めて、剪定に取り掛かるしかないのだ。涙を堪え、小指大の毛虫と戦いつつ、低木街路樹の剪定をした快晴の土曜日であった。

　夕刻。やっと剪定が終わり、明日の朝練へ望みを掛けていると、中一GALが家から出てきて「ねぇ！ねぇ！明日、新宿へ行きたいんだけど、暇ぁ？」「明日ぁ？…。」今週末、もはや、これまでかぁ！？