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Sep 22, 2010
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【トップリーグ第3節】
 三洋電機ワイルドナイツ 49VS10 ヤマハ発動機ジュビロ

 三洋強し!
 今期開幕連勝のヤマハから、49点を奪っての完勝。ヤマハの苦戦はある程度予想していましたが、ここまでの点差は・・・三洋の強さが際立った試合でした。

 昨日、神戸の試合のことで不確定要素の話を書きましたが実はこれは三洋の戦いっぷりを見ていて感じたことです。三洋はとにかく不確定要素が少ない。卓越した個人のスキル・フィジカルが信頼を生み、見切りのよさ、すなわち高いレベルの状況判断を可能にしています。

 その象徴なのがディフェンスでしょう。三洋はほとんどシャッフルをしません。シャッフルとは、ポイントに近い方にフォワード(特に重たい選手)を入れることで外側のスペースでバックス対フォワードのミスマッチをなくすため、ボールが出るまでの間に、足が速い選手と遅い選手がポジションを入れ替わることをいいます。

 ただ、これをし始めるとどうしても運動量を横の移動に取られてしまうのです。自分達の力は縦の運動量に使い、相手にプレッシャーをかけたい。そのためには、各人が広いスペースをトラッキング(相手を抜かれずに追い詰めるスキル)できることが前提条件のシステムなのです。

 僕の理想はグラウンド中央に重たい選手がいて、そこに外側から内側へ、足の速い選手が相手を追い詰め、重いタックルでターンオーバーするディフェンスです。これであれば、無駄な運動量がいりませんし、各プレーヤーの強みを発揮できます。

 イメージとして、ディフェンスは花瓶のような形をしていて、相手(水)がどう揺さぶっても漏らさない。もしくは、一面に広げたテーブルクロスのようなディフェンス、相手が来たらその近くの人間が左右から挟みこみシャットアウトする。テーブルクロスを摘むとそこに全体がちょっと寄るじゃないですか。それで、また、元に戻る。そんなイメージです。
 より分かりにくくなりましたかね?

 三洋ディフェンスはそれに近い。先にやられたかな(笑)。
 個人と組織がものすごい高いレベルで結び付けられています。バック3の運動量もすごい!今のところ死角なしでしょう。シーズンが深まって、相手のラグビーが整ったとき、本当の勝負になるのではないでしょうか。

 ヤマハも高いクオリティのラグビーを見せてくれました。キックとディフェンスで我慢しながらゲームを組み立てました。内から外へのプッシュアウトはお手本のよう。ただ、どうでしょう、自陣22メートル内では、斜めに走られても角度でトライまで持っていかれてしまう。

 この試合も後半に何本かありましたが、あの場面では外側のディフェンスは思い切って前に出て、相手の判断する時間を奪ってもよかったのでは。リアクションのいい三洋です。裏に必ずキックを蹴ってくるでしょうから、そこにカバーを入れられるよう準備しておく。ヤマハは非常に統率の取れたチーム、2つのディフェンススタイルを使い分けてもよかったかもしれません。

 ヤマハにとっては、本当に難しい試合でした。あと考えられる手段としてはブレイクダウンに人数をかけて、三洋のプレーヤーが普段よりそこに注力するように仕向けるとか・・・でもこれは、外に大きなスペースを与えてしまいますから、賭けですよね。外野だから言えることです(笑)。第1節で怪我をした太田尾選手が出場できていれば、また少し違った展開になっていたかもしれません。





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Last updated  Sep 22, 2010 08:59:30 AM
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